この記事の結論:結婚式場のフェアやプランのLP(ブライダルLP)は、作る前の役割と単位の決定から、構成・写真・フォーム・計測、毎月の見直しと閉じ方までを一続きの仕事として扱い、どの段階で何を決めるかを先に並べておくと回し続けられます。進める順番は、①LPを作る単位を決める、②置き場所と検索に出すかを決める、③構成を気持ちの順に並べる、④写真をカット表で用意する、⑤予約フォームをスマホで送信完了まで通す、⑥LP IDで計測をそろえる、⑦毎月見直して終わったLPを閉じる、の7つです。日程と特典は公式サイトを正本にしてLPへ一方向に写し、比較サイトには公式サイトと同じ言葉で載せます。
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この記事は、結婚式場やホテルの婚礼部門で、フェアやプランのLPを作る・回す立場にある支配人・Web担当・マーケティングの担当の方と、式場のLPを受け持つ制作や運用の方に向けています。扱うのは、ブライダルLPを作り始めてから閉じるまでの「全体像」と「順番」です。構成・写真・URL・計測・毎月の回し方のそれぞれの細かい部分は、本文の中でリンクした記事で扱っています。特定の式場の事例や、広告の出し方・費用は扱いません。
ブライダルLPは、一つの来館理由を予約まで運ぶ入口として持つ
ブライダルLPを作る前に決めておくのは、公式サイト・比較サイト・LPのそれぞれに何を任せるかです。公式サイトは式場の情報の正本で、比較サイトは比べている人の入口、LPは一つの理由で来た人を予約まで運ぶ入口、と分けると、どこに何を書くかで迷わなくなります。
| 置き場所 |
役割 |
持つもの |
| 公式サイト |
式場の情報の正本。いくつものフェアやプランを比べて選ぶ場所 |
会場・料理・プラン・フェアの日程と特典の正しい内容 |
| 比較サイト(婚礼ポータル) |
式場を比べている人の入口 |
公式サイトと同じ言葉で写した会場名・プラン・特典の条件 |
| ブライダルLP |
一つの来館理由(例:試食付きのフェア、少人数の会食)を持つ人を、予約まで運ぶ入口 |
その理由に答える写真と文、次の開催日、特典と条件、予約フォーム |
この分け方にしておくと、LPに書く内容は「その理由で来た人が、予約する前に確かめたいこと」に絞れます。逆に、公式サイトのフェア一覧をそのまま写したLPや、LPにしか載っていない特典を作ると、公式サイトや比較サイトとの食い違いが生まれます。比較サイトと公式サイトの役割の分け方は比較サイトと公式サイトの役割の記事、公式サイトのフェアページとLPの分け方はフェアLPの運用の記事にまとめました。
作って回す範囲は、単位から閉じ方までの8つ
ブライダルLPを作って回す範囲は、LPを作る単位から終わったLPの閉じ方までの8つに分けると整理しやすくなります。最初のLPでは上から順に決め、2本目からは「単位」と「閉じ方」を先にLP台帳へ書いてから作り始めます。
8つのうち、上の4つ(単位・置き場所・構成・写真)は「作る」ときに決めること、フォームと表示の速さは公開の前に必ず確かめること、計測と見直し・閉じ方は「回す」ために毎月続けることです。
ブライダルLPは、7つの手順で作って回す
ブライダルLPは、作る単位を決めるところから始め、毎月の見直しと閉じ方で終わる7つの手順で進めます。この順番にするのは、単位と置き場所が決まっていないうちに構成や写真を作ると、似たLPが増えたときにURLや計測を後から付け直すことになるからです。
手順1. LPを作る単位を決める
最初の手順は、新しいLPを作るのはどんなときかを決めることです。目安は、予約フォームに入る中身(日程・特典・案内する内容)が変わるときだけ新しいLPを作り、見出しや写真の違いで済むなら同じLPの中で出し分ける、という分け方です。
単位を決めずにフェアごと・流入元ごとにLPを増やすと、写真や特典の差し替えの手間が増えるだけでなく、中身がほとんど同じページが並びます。Googleのスパムに関するポリシーは、特定の似た検索語で上位に出ることを目的にサイトやページを作ることを「誘導ページ」の不正使用としており、サイトの中の階層がはっきりしないまま、内容が似たページを検索結果の一覧のように並べる形も、その例に挙げています。流入元ごとの出し分けを、別のLPを作る前に入口の言葉を合わせることで済ませる考え方は、フェアLPの運用の記事に書きました。
手順2. 置き場所と、検索に出すかを決める
二つ目の手順は、LPを置くURLと、検索結果に出すLPか出さないLPかを、公開の前に決めることです。迷ったときの基準は、公式サイトのドメインの中のディレクトリ(例:/lp/ の下)に置くことで、サブドメインや別ドメインは、制作の仕組みや持ち主が公式サイトと違う理由があるときだけにします。
広告やSNSから来ることだけを想定したLPは、noindex で検索結果に出さない形にできます。Googleのドキュメントでは、noindex のページを robots.txt でブロックするとクローラが noindex を読めず、検索結果に出続けることがあるとされているので、robots.txt で代わりにしないようにします。URLの違いだけで中身が同じLPは rel=“canonical” で一つのURLにまとめます。置き場所ごとの転送の書き方と、計測のタグを一つにまとめる方法はURL設計の記事で扱っています。
手順3. 構成を、気持ちの順に並べる
三つ目の手順は、LPの区画を「行きたくなる→不安が消える→当日の様子が分かる→信じられる→予約する」という気持ちの順に並べることです。最初の画面は、会場の写真1枚・次の開催日・特典と条件・予約ボタンの4つで足ります。
原稿は、並べる順と逆に、予約フォームの項目と特典の条件から書き始め、最初の画面の見出しは最後に決めます。来館前の不安への答えは、問い合わせで実際に聞かれることから選び、見学当日の流れは時刻と場所を並べた表で見せます。口コミや挙式の実例は、出どころと掲載許諾を確かめてから載せます。区画ごとのテンプレート表は構成テンプレートの記事に載せています。特典や「今だけ」「先着」の書き方は景品表示法に関わるので、フェア特典の見せ方の記事とあわせて確かめます。
手順4. 写真を、カット表で用意する
四つ目の手順は、LPに載せる写真を、来館を決める前に確かめたいこと(広さ・雰囲気・料理・当日の動き・季節の見え方)に答える場面から選び、1行1カットのカット表で用意することです。きれいな写真の中から選ぶより、LPのどの区画に、どの縦横で、人が写るかどうかを先に決めておくほうが、撮影の依頼も差し替えも早く進みます。
人物が写る写真は、撮る前に誰の了解を取るかを決めておきます。カット表と撮影の依頼書の書き方は写真の選び方の記事、LPやSNSの画像を毎月切らさずに作る段取りはクリエイティブ制作の記事、生成AIで作った画像の使い方の決まりは生成AIの画像の記事で扱っています。
手順5. 予約フォームを、スマホで送信完了まで通す
五つ目の手順は、LPの予約フォームを、スマホで最初の入力から送信完了まで実際に通して確かめることです。LPの構成や写真がよくても、フォームの送信ボタンが押せない、送った後の確認メールが届かない、という状態では予約になりません。
LPから予約フォームへは、選んだ日程とLPの名前を引き継いでつなぎます。フォームで名前や連絡先を受け取るときは、個人情報保護法の利用目的の明示も確かめます(後の「法律の面で確かめること」の節)。スマホで送信完了まで届けるための実装の確かめ方はスマホの予約フォームの記事、どの項目で止まっているかを測る方法はGA4で項目ごとに測る記事、ページの表示の速さを直す手順はCore Web Vitalsの記事に書いています。予約確認に「カレンダーに追加」を付ける作りは.icsの記事で扱っています。
手順6. LP IDで、計測をそろえる
六つ目の手順は、LPごとにID(LP ID)を振り、UTM・GA4のキーイベント・予約台帳の3か所に同じIDを残すことです。こうしておくと、月に一度、LP単位で「GA4で数えた予約」と「台帳に入った予約」を並べて、差の理由を確かめられます。
見る数字は、LPごとのフェア予約数と、予約した人の来館数です。予約から来館・成約までをつないで見る方法はGA4とCRMで追う記事、来館と成約の数え方の決め方は来館と成約の数え方の記事、サイト全体で毎月見る数字は毎月見る数字の記事にまとめました。
手順7. 毎月見直し、終わったLPを閉じる
最後の手順は、LPを毎月決まった日に見直し、開催が終わったLPを決めておいた方法で閉じることです。見直しでは、1回に変える場所を1か所に絞り、比べる期間と季節の波を考えて結果を記録します。写真と特典の差し替えは、公開日から承認と確認の日数を逆算して、素材ごとに締め切りを決めます。
終わったLPは、次回の開催へ中身を差し替える、似たフェアのLPへ転送する、404か410で閉じる、の3つから選びます。どれにするかは公開の前にLP台帳(1行1LPで、閉じる日と閉じ方まで書いた表)に書いておきます。改善を小さく回す手順は小さく回す記事、毎月の流れと差し替えの締め切りは体制と毎月の回し方の記事、フェアの予約が減ったときの原因の切り分けは予約が減ったときの記事で扱っています。日程や特典を一か所で直せば公式サイトとLPに反映される作りは、フェア情報をCMSで更新する記事に書きました。
LPの作業は、決める・素材を出す・手を動かす・数字を合わせるの4つの役で分ける
ブライダルLPを毎月回し続けるには、LPの作業を「決める・素材を出す・手を動かす・数字を合わせる」の4つの役に分け、誰が受け持つかを先に決めます。式場側は、どのフェアを押すかを決めることと、写真や特典の条件などの素材と、来館や成約の結果を受け持ちます。制作や運用の側は、LPの更新作業と計測、GA4と台帳の突き合わせを受け持ちます。
外のチームに任せる場合でも、LPの管理画面・計測のアカウント・LP台帳の持ち主は式場側にしておくと、任せる先が変わっても運用を続けられます。分担の決め方は体制と毎月の回し方の記事、Web集客全体を外に任せるときの分担表は外部のチームとの分担の記事、Web担当が1人のときの毎週の確認は週次チェックの記事にまとめています。
LPのフォームで個人情報を受け取るときに、法律の面で確かめること
ブライダルLPの予約フォームで名前・電話番号・メールアドレスなどを受け取るときは、個人情報保護法に沿って、利用目的を送信の前に見える場所に示しておきます。この節は法律の要点を紹介するもので、自社の使い方への当てはめは、専門家に確かめてください。
個人情報保護法の第21条第2項は、契約書その他の書面(電磁的記録を含む)で本人から直接個人情報を取得する場合は、あらかじめ本人に利用目的を明示することを求めています。個人情報保護委員会のガイドライン(通則編)は、入力画面への打ち込みのような電磁的記録で本人から直接取得する場合もこれに当たるとし、例として、自社が主催するキャンペーンの参加申込みでホームページの入力画面に入力された個人情報を取得する場合を挙げています。そのうえで、明示の方法としてホームページ上に利用目的を示すことを挙げています。あわせて、送信ボタンなどを押す前に利用目的が本人の目に留まるよう、配置に気を付けることが望ましいとしています。LPのフォームでは、送信ボタンの近くに利用目的(予約の受付と確認の連絡のため、など)とプライバシーポリシーへのリンクを置く形にします。
予約の後にフェアや特典の案内をメールで送る場合は、特定電子メール法の同意の扱いも関わります。同意と配信停止の持ち方は追客の同意と配信停止の記事にまとめました。特典の表示と景品表示法はフェア特典の見せ方の記事、口コミや挙式の実例の載せ方は構成テンプレートの記事で扱っています。
ブライダルLPを公開する前のチェックリスト
ブライダルLPを公開する前に、次の項目を確かめておくと、公開した後の差し替えや閉じ方で慌てずに済みます。
自社でやる場合と、任せる場合
自社で進める場合は、どのフェアやプランを押すかを決める人、写真や特典の素材をそろえる人、LPを更新する人、毎月の数字を突き合わせる人の4つの役目が要ります。1人で受け持つこともできますが、その場合は手順1の単位と手順7の閉じ方をLP台帳に先に書いておくと、LPが増えても何を差し替えればよいかを台帳から引けます。どの進め方でも、押すフェアの判断と、来館・成約の結果を出すことは式場側にしかできない仕事です。
任せる場合、株式会社bundlyzeでは、結婚式場のWeb集客の一部として、フェアやプランのLP運用も行っています。外部のWeb責任者として戦略から実行・分析までを担い、サイト制作やシステム開発もあわせてお受けしています。大阪・兵庫を中心とした関西の事業者の方とお仕事をしています。高知や沖縄など遠方の方のご相談は、オンラインでもお受けしています。受け持つ範囲はWEB戦略代行のページで紹介しています。
出典(一次情報)
検索とフォームの法律についての説明は、次の公式の資料に基づいています。確認日はどれも2026年10月10日です。Googleのドキュメントや法令・ガイドラインは改定されることがあるので、公開の前に最新のものを確かめてください。