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公式LINEを予約・顧客管理とつなぐ順番。LINEでやることと予約システムに残すこと、友だち追加の入口、アカウント連携、リマインド、リッチメニュー、セグメント配信、同意と配信停止、毎月見る数字まで

式場・ジム・スタジオ・整体院が公式LINEを予約・顧客管理とつなぐときの全体像です。LINEと予約システムの役割の分け方、友だち追加からアカウント連携、リマインド、リッチメニュー、セグメント配信、同意と数字までの順番をまとめます。

この記事の結論:公式LINEを予約・顧客管理とつなぐときは、予約と顧客の正本(正しい記録)を予約システムに置き、LINEは「友だち追加の入口」と「状態に合わせた連絡」の通り道として使います。進める順番は、①正本を予約システムに決める、②友だち追加の入口を予約の流れの中に置く、③アカウント連携でLINEの人と台帳の人を結ぶ、④確認やリマインドを予約の状態から送る、⑤リッチメニューと自動応答を段階に合わせる、⑥同意と停止の記録をそろえてからセグメント配信を始める、の6つです。LINEの中で予約を受けて手で写す形や、台帳とつながらないまま配信を増やす形は、枠の数え違いと「止めたのに届く」配信を生むので避けます。

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この記事は、結婚式場・ホテルの婚礼部門、ジム・スタジオ、整体院・サロンのように、予約を受けてお客様と長く連絡を取り合う事業で、公式LINEと予約・顧客管理の仕組みをつなぎたいと考えているオーナー・支配人・予約やWebの担当の方に向けています。扱うのは、何をLINEでやって何を予約システムに残すかという「役割の分け方」と、つなぐときの「順番」と「確かめること」です。LINE公式アカウントの料金プランや、特定の拡張ツールの比べ方は扱いません。式場の予約管理システム全体を一つにまとめる順番は予約管理システムで業務改善する順番の記事、Webhookやリマインドの実装の細かい部分は本文の中でリンクした記事で扱っています。

公式LINEは入口と連絡、予約システムは正本という役割で分ける

公式LINEを予約・顧客管理とつなぐときに最初に決めるのは、どちらに何を持たせるかです。基準は、枠の残りや予約の状態のように「一か所で数えないと食い違うもの」は予約システムに置き、友だち追加や通知のように「お客様に届けるもの」はLINEに任せる、という分け方です。

仕事 置く場所 理由
予約の枠と残り 予約システム Web・電話・比較サイトやポータルの予約と同じ枠を一か所で減らすため
予約・来館・体験・入会・成約などの状態 予約システム 連絡やメニューの切り替え、毎月の数字の元になるため
顧客の基本情報と、案内の同意・停止の記録 予約システム メールとLINEのどちらで止めても、両方の配信に効かせるため
友だち追加の入口 LINE 予約完了の画面や店頭から、その場で追加してもらうため
予約の確認・リマインド・お礼の連絡 LINE(届かない人はメール) 予約システムの状態の変化を合図に送るため
段階ごとのメニューと、よくある質問への自動応答 LINE 予約前・来館前・入会後などで、出す入口を変えるため
予約の画面そのもの 予約システム(LINEから開く) リッチメニューやメッセージのリンクから、同じ予約の画面を開いてもらうため

この分け方にしておくと、LINEは「予約システムの状態を、お客様に見える形で伝える出口」になります。逆に、LINEのトークで日時を受けて手で予約の表に写す運用や、LINEの管理画面だけで友だちに印を付けて配信する運用から始めると、予約の表と配信の対象が別々に増え、後から一つにまとめる手間が大きくなります。

つなぐ範囲は、入口から数字までの8つに分けて考える

公式LINEと予約・顧客管理をつなぐ範囲は、友だち追加の入口から毎月の数字までの8つに分けると整理しやすくなります。8つを一度に作る必要はなく、上から順に、前の範囲が回り始めてから次を足していきます。

範囲 つなぐと変わること 詳しく書いた記事
友だち追加の入口 予約した人が、その場でLINEの友だちになる パーソナルジムの体験予約をLINEで受ける
アカウント連携 LINEの人と予約システムのお客様が、同じ人として結ばれる パーソナルジムの体験予約をLINEで受ける・ジムの会員アプリかLINEミニアプリか
Webhookの受け口 友だち追加・ブロック・メッセージを、取りこぼさず受け取る LINEのWebhookをCloudflare Workersで受ける
予約の確認とリマインド 予約の状態から、決めた連絡を決めた時刻に送る 見学予約のリマインドの使い分け・前日リマインドをLINEで送る実装
リッチメニュー 予約前・来館後・入会後などの段階で、出す入口を変える 段階でリッチメニューを切り替える設計
よくある質問への自動応答 アクセスや持ち物の質問に答え、答えられないものを人に渡す 来館前の不安に自動で答える設計
状態に合わせた配信 体験後・来館後などの段階ごとに、送る条件と止める条件を持つ 体験後の連絡を予約システムとLINEで自動にする・追客の同意と配信停止
毎月の数字 LINE経由の予約や来館・入会を、台帳と同じ数え方で出す LINEや電話の予約をGA4へ送る

8つのうち、上の3つ(入口・アカウント連携・Webhook)は「LINEの人と台帳の人を結ぶ」土台です。真ん中の3つ(連絡・メニュー・自動応答)は、結んだ記録の状態を使ってお客様に見せる部分です。配信と数字は、土台と連絡が正しく動いて初めて信用できる結果になるので、最後に足します。

公式LINEと予約・顧客管理は、6つの手順でつなぐ

公式LINEと予約・顧客管理は、正本を決めるところから始め、セグメント配信で終わる6つの手順でつなぎます。この順番にするのは、前の手順ができていないと、次の手順の連絡や配信が正しい相手に届かないからです。たとえばアカウント連携の前にリマインドを作ると、LINEの誰に送ればよいかを予約の記録から引けません。

手順1. 予約と顧客の正本を、予約システムに決める

最初の手順は、予約の枠・予約の状態・顧客の情報・案内の同意と停止の記録を、予約システムを正本として持つと決めることです。LINE公式アカウントの管理画面にも友だちの一覧や印を付ける機能はありますが、そこを正本にすると、Webや電話で入った予約と、LINEで見えているお客様の状態が別々に動きます。

決めることは、「予約の状態は予約システムが正本で、LINEのメニューや配信はそれを読んで変える」「案内の同意と停止は予約システムの顧客の記録に持ち、メールとLINEの両方の配信がそこを読む」のように、項目ごとに1行ずつです。式場で予約の入口を一つの台帳に集める手順は電話とWebで一つの台帳にまとめる記事、予約管理と顧客管理を一つの記録にする設計は予約管理と顧客管理を一つにまとめる記事で扱っています。

手順2. 友だち追加の入口を、予約の流れの中に置く

二つ目の手順は、友だち追加の入口を、予約の流れの中のお客様が必ず通る場所に置くことです。LINEヤフー for Business のコラムでは、Web版の管理画面の「友だち追加ガイド」から、友だち追加ボタンや、友だち追加のURL・QRコードを発行できると案内されています。

置く場所の候補は、予約完了の画面、予約確認のメール、来館や来店の当日の受付(QRコード)の3つです。予約完了の画面は、予約した直後でLINEを追加する理由(確認やリマインドが届く)を一緒に伝えられるので、入口として最も分かりやすい場所です。同じコラムでは、友だち追加のURLやQRコードに計測用のパラメーターを付けられ、どの経路から友だちが増えたかを測れることも紹介されています。入口ごとに分けておくと、手順6の後で「どの入口から追加した人が予約や来館につながったか」を比べられます。

手順3. アカウント連携で、LINEの人と台帳の人を結ぶ

三つ目の手順は、LINEの友だちと予約システムのお客様を同じ人として結ぶことです。ここが、公式LINEを「一斉に送る道具」から「予約の状態に合わせて連絡する仕組み」に変える分かれ目になります。

結び方は主に2つあります。一つはMessaging APIのアカウント連携で、LINEのドキュメントでは、連携用のトークンを発行して連携のURLを送り、利用者が自社のサービスにログインした後、LINEのユーザーIDと自社のユーザーIDを結ぶ流れが示されています。もう一つは、LINEログイン(LIFFを含む)で予約の画面を開いてもらい、ログインした人のユーザーIDを予約に結ぶ方法です。

どちらでも押さえておきたい点は次の4つです。

  • ユーザーIDはプロバイダーごとに違う:LINEのドキュメントでは、同じ人でもプロバイダーごとに違うユーザーIDが発行され、同じプロバイダーならチャネルの種類にかかわらず同じユーザーIDになるとされています。公式アカウントのMessaging APIチャネルと、予約の画面のLINEログインチャネルは、同じプロバイダーにそろえておきます
  • アカウント連携には友だち追加が要る:Messaging APIのアカウント連携は、利用者が公式アカウントを友だち追加していることが前提です。LINEログインには、ログインの同意の画面で公式アカウントの友だち追加を選べる「友だち追加オプション」があります
  • 連携は解除できるようにする:アカウント連携では、利用者がいつでも連携を解除できるようにし、連携のときに解除できることを伝えるよう、LINEのドキュメントで求められています
  • プロフィールを画面からサーバーへ送らない:LIFFのドキュメントでは、LIFFアプリで取得したプロフィールをそのままサーバーへ送らず、IDトークンかアクセストークンを送るよう案内されています。サーバー側で確かめてから、予約の記録と結びます

ジムの会員証や予約をLINEミニアプリで済ませるか、自社のアプリを作るかの判断は、会員アプリかLINEミニアプリかの記事で扱っています。

手順4. 確認やリマインドを、予約の状態から送る

四つ目の手順は、予約の確認、前日のリマインド、来館や来店の後のお礼のような決まった連絡を、予約システムの状態の変化を合図に送ることです。手順3で結んだ記録があれば、「予約が入った」「前日になった」「来館した」という出来事から、LINEの誰に送るかを引けます。

送るときに知っておきたいのは、LINEの送り方による違いです。LINEのドキュメントでは、利用者のメッセージや友だち追加などに返す応答メッセージは料金プランの通数に数えられず、こちらから送るプッシュ・マルチキャスト・ナローキャスト・ブロードキャストは通数に数えられるとされています。リマインドのようにこちらの都合で送る連絡は通数に入るので、送る種類と回数を決めてから作ります。

もう一つは、ブロックされた人への連絡です。LINEの開発者向けFAQでは、ブロックしているユーザーに送ってもエラーにならずステータスコード200が返り、メッセージは届かないとされています。ブロックはWebhookの「フォロー解除イベント」で届くので、それを顧客の記録に反映し、LINEが届かない人には予約の確認やリマインドをメールで送る形にします。手段の使い分けは見学予約のリマインドの記事、Webhookの受け方はWebhookの記事、前日のリマインドを二重に送らない作りは前日リマインドの記事に書きました。予約確認に「カレンダーに追加」を付ける作りは.icsの記事で扱っています。

手順5. リッチメニューと自動応答を、段階に合わせる

五つ目の手順は、トーク画面の下に出るリッチメニューと、よくある質問への自動応答を、お客様の段階に合わせて変えることです。予約前の人には予約の入口を、予約後の人にはアクセスや持ち物を、入会や成約の後の人には変更の窓口を見せる、という分け方です。

LINEのドキュメントでは、ユーザー単位のリッチメニューは、デフォルトのリッチメニューより優先して表示され、設定するとトーク画面に入り直さなくても表示が切り替わるとされています。予約システムの状態が変わったときにユーザー単位のメニューを付け替えれば、段階ごとのメニューを人の手を介さずに出せます。段階の分け方とメニューの中身はリッチメニューの記事、来館前の質問への自動応答と、スタッフへの引き継ぎの条件は自動応答の記事で扱っています。

手順6. 同意と停止の記録をそろえてから、セグメント配信を始める

最後の手順は、フェアや体験の案内、季節のキャンペーンのような「案内」の配信を、予約システムの状態と、同意と停止の記録で送り先を絞ってから始めることです。案内の配信を最後にするのは、送ってよい相手と止めるべき相手が台帳から引けないうちに配信を増やすと、他の会場に決めた人や、すでに入会した人に新規向けの案内が届き続けるからです。

LINEのドキュメントでは、ナローキャストで属性情報やオーディエンスを使って送信対象を絞り込めるとされています。ただ、来館したか、体験の後に入会したかを知っているのは自社の台帳です。送り先は予約システムの状態から作り、送る直前にその都度読み直します。メールとLINEのどちらかで案内を止めた人には、もう片方からも案内を送らない持ち方にしておくと、「止めたのに届いた」を防げます。同意と停止の持ち方は追客の同意と配信停止の記事、体験の後の連絡で自動にすることと人が受け持つことの分け方は体験後の連絡の記事に書いています。

毎月見る数字は、入口・連携・予約・届く・止まるの5つ

公式LINEと予約・顧客管理をつないだ後は、次の5つの数字を毎月同じ数え方で見ると、どこを直せばよいかが分かります。どれも、予約システムの台帳とLINEのWebhookの記録から出せる数字です。

見る数字 数え方の例 下がったときに見る場所
入口ごとの友だち追加 予約完了の画面・確認メール・店頭のQRコードごとの追加数 入口の置き場所と、追加する理由の書き方
連携の割合 予約した人のうち、LINEのユーザーIDと結ばれた人の割合 連携の画面の分かりやすさ、ログインの手間
LINE経由の予約 リッチメニューやメッセージのリンクから入った予約の数 メニューの入口と、予約の画面の使いやすさ
届いた連絡の割合 リマインドを送る予定だった人のうち、LINEで送れた人の割合(残りはメールへ) ブロックの多さ、連携が切れた人の扱い
ブロックと停止 フォロー解除イベントの数、案内の停止の数 案内の頻度と中身、送り先の絞り方

予約数・来館数・入会や成約の数そのものの数え方は、LINEの数字とは別に台帳で決めておきます。式場の来館と成約の数え方は来館と成約の数え方の記事、LINEや電話で受けた予約をWebの計測とつなぐ方法はGA4へ送る実装の記事で扱っています。

業種ごとに違うのは、記録の単位と、LINEで扱わない情報

公式LINEと予約・顧客管理をつなぐ順番は業種が違っても同じですが、記録の単位と、LINEのトークで扱わないほうがよい情報は業種ごとに違います。つなぐ前に、自社にあてはまる点を確かめておきます。

場面1. 結婚式場・ホテル婚礼は、2人で1組と長い検討期間

結婚式場では、検討しているのが2人で、それぞれがLINEを友だち追加することがあります。予約の記録は1組で持ちつつ、LINEのユーザーIDと案内の同意・停止は人ごとに持ちます。来館から成約まで数か月かかることもあるので、「検討中」「他の会場に決めた」のような状態を持ち、止める条件を決めておきます。段階の分け方はリッチメニューの記事、追客の止め方は追客の同意の記事にまとめました。

場面2. ジム・スタジオは、体験から入会と、通い続けること

ジム・スタジオでは、体験の予約から入会までの短い期間の連絡と、入会後に通い続けてもらうための連絡の2つがあります。体験後の状態(体験済み・検討中・入会・見送り)を予約システムで持ち、LINEの連絡はその状態から送ります。キャンセルや無断キャンセルの決まりは、LINEで送る前に予約の決まりとして文章にしておきます(キャンセルの決まりの記事)。

場面3. 整体院・サロンは、問診のような健康にかかわる情報をトークで集めない

整体院・サロンでは、既往歴や服薬のような健康にかかわる情報を扱います。こうした情報はLINEのトークで受け取らず、予約が確定した後に、予約の記録とは分けたフォームで受け取る形にしておくと、見られる人を絞りやすくなります。予約と問診票の分け方はWeb予約と問診票の記事で扱っています。

既製の拡張ツールを使うか、作るかは、4つの観点で決める

公式LINEの拡張ツールを使うか、予約システムに合わせて連携の仕組みを作るかは、次の4つの観点で確かめて決めます。どの観点も、「予約システムを正本にしたまま、LINEを出口として使えるか」を言い換えたものです。

ポイント1. 予約システムの状態を、ツールに渡せるかを確かめる

予約が入った・来館した・入会したといった状態の変化を、予約システムからツールへ自動で渡せるかを確かめます。渡せないと、ツールの中で状態を手で付け直すことになり、手順1で決めた正本が二つになります。

ポイント2. LINEの人と顧客の記録を、同じ人として結べるかを確かめる

手順3のアカウント連携やLINEログインで、LINEのユーザーIDを予約システムの顧客の記録に結べるかを確かめます。結べない場合、リマインドやメニューの切り替えを予約の状態に合わせられません。

ポイント3. 同意と停止の記録を、メールと一緒に扱えるかを確かめる

LINEのブロックや案内の停止を、メールの配信停止と同じ顧客の記録に反映できるかを確かめます。別々に持つと、片方で止めた人にもう片方から案内が届きます。

ポイント4. 記録を書き出せるかを確かめる

友だち追加の経路、連携の状態、送った連絡の記録を、自社で読める形で書き出せるかを確かめます。書き出せれば、毎月の数字を台帳と突き合わせることも、将来別の仕組みへ移ることもできます。

4つとも既製のツールで足りるならそのまま使い、足りないのが一部なら予約システムとツールの間をつなぐ部分だけを作り、予約の状態をLINEに渡す道がない場合に、連携の仕組みを作ることを考えます。LINE公式アカウントの拡張ツールと自社開発の分かれ目は、会社のコラム(拡張ツールか自社開発かの選び方)でも扱っています。

公式LINEと顧客の記録を結ぶときに、法律の面で確かめること

公式LINEのユーザーIDと予約システムの顧客の記録を結ぶと、その人の予約や来店の履歴とつながった情報を扱うことになるので、個人情報保護法の考え方に沿って、利用目的と見られる範囲を先に決めておきます。この節は法律の要点を紹介するもので、自社の使い方への当てはめは、専門家に確かめてください。

個人情報保護法の第17条は、個人情報を扱うにあたって利用目的をできる限り特定することを求め、第21条は、個人情報を取得した場合に、あらかじめ利用目的を公表している場合を除き、速やかに本人に通知するか公表することを求めています。LINEとの連携のときに、何のために結ぶのか(予約の確認やリマインドを送るため、など)を連携の画面とプライバシーポリシーで示しておくと、この考え方に沿った形になります。第23条は、個人データの漏えいなどを防ぐための安全管理の措置を求めています。

案内をメールやSMSでも送る場合は、特定電子メール法の対象になります。総務省のパンフレットでは、広告や宣伝のメールは原則としてあらかじめ同意した人にだけ送れること(オプトイン方式)、同意を受けたときの状況を示す記録を保存すること、送信者の氏名または名称と、受信拒否の通知を受けるための電子メールアドレスまたはURLなどを表示すること、受信を拒否した人には送らないことが示され、電話番号で送るSMSも対象とされています。LINEのメッセージがこの法律の対象になるかについて、総務省の迷惑メール対策のページには記載がありません。そのため、この記事ではLINEの案内も、メールと同じ顧客の記録で同意と停止を扱う形にしています。

公式LINEと予約・顧客管理をつなぐ前のチェックリスト

公式LINEと予約・顧客管理をつなぐ前に、次の項目を確かめておくと、作るときや相談するときに話が具体的になります。

  • 予約の枠・予約の状態・顧客の情報・案内の同意と停止を、予約システムを正本として持つと決めた
  • 友だち追加の入口を、予約完了の画面・確認メール・当日の受付のどこに置くか決め、入口ごとに経路を測れるようにした
  • 公式アカウントのMessaging APIチャネルと、予約の画面のLINEログインチャネルを、同じプロバイダーにそろえた
  • アカウント連携かLINEログインで、LINEのユーザーIDを顧客の記録に結ぶ方法を決め、連携を解除できる入口を用意した
  • 予約の確認・前日のリマインド・来館や来店後の連絡を、どの状態になったら何で送るかを決めた
  • フォロー解除イベントを顧客の記録に反映し、LINEが届かない人にはメールで送る形にした
  • リッチメニューを、予約前・予約後・入会や成約の後などの段階ごとに決めた
  • よくある質問の自動応答で答えられないときに、スタッフへ渡す条件を決めた
  • 案内の送り先を、予約システムの状態と同意・停止の記録から作り、送る直前に読み直す形にした
  • 連携の画面とプライバシーポリシーに、LINEと予約の記録を結ぶ目的を書いた
  • 入口ごとの友だち追加・連携の割合・LINE経由の予約・届いた連絡の割合・ブロックと停止を、毎月同じ数え方で出せるようにした

自社でやる場合と、任せる場合

自社で進める場合は、予約の流れと連絡の決まりを知っている現場の担当者と、LINEのチャネルの設定や予約システムとの連携を作る人の2つの役目が要ります。手順1の正本の決定と、手順4〜6で「どの状態で何を送り、いつ止めるか」を文章にする作業は、どの進め方でも現場でしかできない仕事です。既製の拡張ツールで足りる場合は、ツールの設定と、予約システムの状態を渡す部分の確認が主な作業になります。

任せる場合、株式会社bundlyzeでは、公式LINEと予約・顧客管理をつなぐ仕組みを開発しています。要件の整理から設計・開発・運用まで、一緒に考えながら進めています。大阪・兵庫を中心とした関西の事業者の方とお仕事をしています。高知や沖縄など遠方の方のご相談は、オンラインでもお受けしています。受け持つ範囲はシステム開発のページで紹介しています。

出典(一次情報)

LINEの仕様と法律についての説明は、次の公式の資料に基づいています。確認日はどれも2026年10月10日です。LINEの仕様や法令は変わることがあるので、作り始める段階で最新のものを確かめてください。

よくある質問

公式LINEと予約システムをつなぐとき、予約はLINEの中で受けたほうがよいですか?

予約の正本(正しい記録)は予約システムに置き、LINEは予約の入口と連絡の通り道として使います。リッチメニューやメッセージから予約ページを開いてもらい、枠の残りを減らす処理は予約システムの一か所で行います。LINEのトークで日時を受けて手で写す形にすると、Webや電話の予約と同じ枠を数え違えやすくなります。

LINEの友だちと、予約システムのお客様を同じ人として結ぶにはどうすればよいですか?

Messaging APIのアカウント連携か、LINEログイン(LIFFを含む)で、LINEのユーザーIDと自社の顧客の記録を結びます。ユーザーIDはプロバイダーごとに違う値が発行されるので、公式アカウントと予約の画面を同じプロバイダーにそろえておきます。アカウント連携を使う場合は、利用者がいつでも連携を解除できるようにし、そのことを連携のときに伝えるよう、LINEのドキュメントで求められています。

予約のリマインドをLINEで送れば、メールは送らなくてよいですか?

LINEだけに頼らず、届かないときの代わりの手段を決めておきます。LINEの公式FAQでは、ブロックしているユーザーに送ってもエラーにならずステータスコード200が返り、メッセージは届かないとされています。ブロックはWebhookのフォロー解除イベントで受け取って顧客の記録に反映し、LINEが届かない人には予約の確認やリマインドをメールで送る形にします。

LINEのセグメント配信は、何を基準に送る相手を絞ればよいですか?

予約システムにある状態(予約済み・来館済み・体験済み・入会・成約など)と、案内を受け取ることへの同意と停止の記録を基準にします。LINEのナローキャストは属性やオーディエンスで絞り込めますが、来館したか、入会したかを知っているのは自社の台帳です。台帳の状態から送り先を作り、送る直前にその都度読み直します。

公式LINEと顧客の記録を結ぶとき、個人情報の面で気を付けることはありますか?

LINEのユーザーIDと予約の記録を結ぶと、その人の予約や来店の履歴とつながった個人情報として扱うことになります。個人情報保護法は、利用目的をできる限り特定すること(第17条)、取得した場合に利用目的を通知または公表すること(第21条)、安全管理のための措置を講じること(第23条)を求めています。自社の使い方への当てはめは、専門家に確かめてください。

この記事の書き方と確認の方針