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結婚式場の公式サイトとLPのURL設計。ディレクトリかサブドメインか別ドメインか、似たLPの canonical と noindex、終わったLPの転送と410、計測タグの共通化

結婚式場のLPを公式サイトのディレクトリに置くか、サブドメインや別ドメインにするかの決め方です。似たLPの canonical と noindex、終わったLPの転送と410、計測の設定を表にしました。

この記事の結論:迷ったときの基準は、式場のLPを公式サイトのドメインの中のディレクトリ(例:/lp/ の下)に置くことです。サブドメインや別ドメインに出すのは、LP用の制作ツールを使う、運用する会社が違うなど、公式サイトと同じ仕組みでは作れない理由があるときだけです。似たLPが増えたら、URLの違いだけで中身が同じものは rel=“canonical” で一つのURLにまとめ、検索から来ることを想定しないLPは noindex にします。どちらも robots.txt では代わりになりません。終わったLPは、後を継ぐページの有無によって、301で送るか、404・410で終えるかを分けます。置き場所が増えても、GTMのコンテナとGA4のプロパティは一つにまとめ、別ドメインにはクロスドメイン測定を設定します。

式場でWebを受け持つ方や、式場のLP・公式サイトの制作と運用に携わる方に向けて、LPを「どのURLに置くか」を決めるときの判断材料をまとめたものです。LPに何を書くかや、どの流入元向けにLPを分けるかは扱いません。設定の仕様はGoogleの公開文書に拠っています(確認:2026年10月3日)。

LPの置き場所は、公式サイトのディレクトリを基準にし、外す理由があるときだけ別のホストにする

迷ったら、公式サイトと同じドメインのディレクトリに置きます。サーバー・計測・転送の書き方・検索の管理画面(Search Console)のプロパティがすべて公式サイトと共通になり、LPを閉じるときの手間も一番少ないからです。

3つの置き場所の違いを、運用で効いてくる項目で並べました。検索順位の有利不利は比べていません。

比べる項目 ディレクトリ(例:example-wedding.jp/lp/small/) サブドメイン(例:lp.example-wedding.jp/small/) 別ドメイン(例:example-fair.jp/)
作る仕組み 公式サイトと同じCMSやサーバー LP用の制作ツールや別のサーバーを使える 何でも使える
検索結果のサイト名 公式サイトと同じ サブドメインの単位で別のサイト名になりうる 別のサイト名になる
検索の管理画面 公式サイトのプロパティにそのまま入る ドメイン プロパティなら入る。URL プレフィックスなら別に登録 別に登録する
GA4での計測 追加の設定は要らない Cookie のドメインがそろっているかを確かめる クロスドメイン測定の設定が要る
閉じたあとの転送 公式サイトのサーバーに書く サブドメインを動かし続ける必要がある ドメインの更新を続ける必要がある
向く場面 ほとんどのフェアLP・プランLP 公式サイトのCMSでは自由な構成が作れず、LP用の制作ツールを使う 公式サイトと切り離した期間限定の企画を、別の会社が丸ごと運用する

サイト名の行は、Googleのサイト名の仕様によるものです。Googleはサイト名をドメインとサブドメインの単位で扱い、サブディレクトリの単位では扱わないと説明しています。サブドメインのLPは、検索結果で公式サイトとは別のサイトとして見える可能性がある、ということです。

サブドメインか別ドメインを選ぶのは、作る仕組みか持ち主が公式サイトと違うとき

公式サイトのCMSでLPの自由なレイアウトが作れない、LP用の制作ツールが独自のホストでしか動かない、といった理由があるときは、サブドメインを先に検討します。別ドメインまで分けるのは、式場の名前を前に出さない企画など、公式サイトと切り離す理由がはっきりしているときに限ります。

別のホストを使うと決めたら、公開前に次のことを確かめます。

  • ドメインとDNSの持ち主が式場か。 制作会社の名義で取ったドメインは、契約が終わると式場の手元から離れる
  • SSL証明書が自動で更新されるか。 期限切れのまま予約フォームを開くと、ブラウザが警告を出して予約が止まる
  • サブドメインを向けている先を、使わなくなったら外すか。 解約したサービスを指したままのDNSの設定は、第三者に乗っ取られる入口になる
  • アドレスバーに出るドメインを見て、式場の公式だと分かるか。 名前や電話番号を入れる画面で、公式かどうか分からないドメインが出ると、送信の前に不安を与える
  • 予約フォームが公式サイトのものと同じか。 LPごとに別のフォームを作ると、予約の記録が分かれる

フェアの日程や特典の正本を公式サイト側に置いておけば、LPがどのホストにあっても情報がずれにくくなります。その作り方は、フェアの情報を一か所の更新で全体に反映するCMSの設計に書きました。

URLの名前は、開催日ではなく「次の回も使える単位」で付ける

LPのURLには、日付や回の番号ではなく、繰り返し使える訴求の名前を入れます。次の開催で同じURLを使い続けられれば、SNSのプロフィールや印刷物に載せたリンクを張り替えずに済みます。

付け方 例 向き・不向き
訴求の名前 /lp/small-family/、/lp/chapel-night/ 次の回も同じURLで差し替えられる。基本はこれにする
季節+訴求 /lp/summer-garden/ 毎年同じ季節に開くなら、年を入れずに使い回す
開催日 /lp/2026-11-03/ その日が過ぎると使えない。避ける
管理番号だけ /lp/a102/ 人が見て中身が分からない。避ける

Googleは、URLを分かりやすい単語で作ること、単語の区切りにアンダースコアではなくハイフンを使うこと、中身に影響しないパラメータを減らすことを勧めています。LP用のディレクトリを一つ決めて、その下にまとめておくと、計測や転送の設定もディレクトリ単位で書けます。

似たURLが増えたら、中身が同じものは canonical でまとめ、検索に出さないものは noindex にする

URLが違っても中身が同じなら、表示したいURLを rel=“canonical” で示します。検索から来ることを想定しないLPには noindex を付けます。目的が違うので、一つのLPに両方を混ぜないようにします。

式場のLPで起きやすい「似たURL」を種類ごとに分けると、設定は次のようになります。

似たURLの種類 起きる場面 設定
UTMや広告のクリックIDが付いたURL SNS・広告・メールのリンク LP自身の、パラメータのないURLを canonical に書く
比較テストのために複製したLP 見出しや写真を変えた案を別のURLで出す 複製の側に、元のLPを指す canonical を書く
同じLPを二つのホストに置いてしまった 制作ツールの仮URLと本番のURLが両方開ける 片方を残し、もう片方は残す側へ301で転送する
広告やSNSからだけ来る期間限定のLP 公式サイトのフェア一覧とほぼ同じ内容を、入口を絞って見せている noindex を付ける

設定するときの注意は3つです。

  • robots.txt で代わりにしない。 Googleは、正規化の目的で robots.txt を使わないよう求めています。robots.txt でクロールを止めたページは、noindex の指定も読まれません
  • 正規化のつもりで noindex を使わない。 Googleは、同じサイトの中で正規ページを選ばせる手段として noindex を使うことを勧めていません。そのページが検索から完全に外れるためです
  • 広告のクローラーは別に考える。 Google広告が使う AdsBot は、robots.txt の「すべてのクローラー(*)」向けの指定を無視します。検索に出したくない理由で robots.txt を書いても、広告のLPの扱いは変わりません

LP用の制作ツールでページの head を書き換えられないときは、HTTPヘッダーの X-Robots-Tag: noindex でも同じ指定ができます。設定を終えたら、URL検査の画面(Search Console の機能)を開いて、Googleが選んだ正規のURLとインデックス登録の可否を見ます。

終わったLPの転送は、置き場所によって書ける場所が変わる

後を継ぐフェアやプランがあるなら301(恒久的なリダイレクト)を使ってそこへ送り、ないなら 404 か 410 で終えます。この判断は置き場所によらず共通ですが、転送の設定をどこに書き、いつまで動かし続けるかは置き場所で変わります。

置き場所 転送を書く場所 気をつけること
ディレクトリ 公式サイトのサーバーやホスティングの転送の設定 公式サイトを作り直したときに、LPの転送の行を消さない
サブドメイン サブドメインを受けているサーバー LP用の制作ツールを解約すると転送も消える。解約の前に、サブドメインを転送できる場所へ向け直す
別ドメイン 別ドメインのサーバー 転送を続けるあいだはドメインの更新をやめられない

404と410の違いについて、Googleは 429 を除く 4xx をどれも同じように扱い、すでにインデックスにあるURLが 4xx を返すとインデックスから外すと説明しています。検索の面ではどちらでも構わないので、運用で決めます。たとえば、意図して終えたLPは410、それ以外は404、と分けておくと、サーバーの記録を見たときに理由が分かります。

結婚式場で見落としやすいのは、紙に載ったURLです。パンフレットや雑誌の広告、会場に置くカードのQRコードは、配った後も長く手元に残ります。紙に載せるURLは、LPのURLではなく、閉じることのない公式サイトのフェアページか、転送用の短いURLにしておくと、LPを閉じても行き先を差し替えられます。

計測タグは、置き場所が増えても一つのGTMコンテナとGA4のプロパティにまとめる

LPがどのホストにあっても、同じGTMのコンテナを入れ、同じGA4のプロパティに送ります。予約の完了も、どのLPから来ても同じイベント名で数えます。そうすると、LPごとの予約数を一つのレポートで比べられます。

置き場所 GTMのコンテナ GA4で必要なこと 検索の管理(Search Console)
ディレクトリ 公式サイトと同じコンテナがそのまま動く 設定の追加なし 公式サイトのプロパティで見られる
サブドメイン 同じコンテナを入れる 同じウェブストリームに送る。自己参照が出たら Cookie のドメインを確かめる ドメイン プロパティ(DNSで確認)なら一つで見られる
別ドメイン 同じコンテナを入れる クロスドメイン測定の設定に両方のドメインを登録する 別のプロパティとして登録し、所有者を式場にする

クロスドメイン測定(GA4)では、ドメインをまたぐリンクに _gl というパラメータを付けて、同じ人・同じ訪問として数え続ける仕組みです。設定しないと、LPから公式サイトの予約フォームへ移ったところで訪問が切れ、予約の入口がLPではなく「参照元が自分のサイト」に見えます。

LPの計測を予約から来館・成約までつなぐ方法は、GA4とCRMでフェア予約から成約までを追う記事で扱っています。

LPを公開する前のチェックリスト

URLを決めてから公開するまでに、次の項目を上から順に確かめます。

  • 置き場所(ディレクトリ・サブドメイン・別ドメイン)と、その理由を書き残した
  • URLに日付や管理番号だけの名前を使っていない
  • canonical が、パラメータのない自分自身か、まとめ先のURLを指している
  • 検索に出さないLPに noindex があり、robots.txt でクロールを止めていない
  • サイトマップに、noindex のLPや転送元のURLが入っていない
  • GTMのコンテナとGA4のプロパティが公式サイトと同じで、予約の完了が1回だけ数えられる
  • 別ドメインなら、Search Console のプロパティ追加と、クロスドメイン測定の設定の両方を終えた
  • 閉じる日と、閉じたあとの行き先(転送先か 404・410)を決めた
  • 手元のスマホで、LPの一番上から予約完了の画面まで実際に進めた

URLの置き場所は、作る段階より、閉じる段階と数字を見る段階で効いてきます。置き場所の決定から閉じ方、数字の見方までを続けて相談できる相手が要るとき、株式会社bundlyzeでは今、式場のフェアやプランのLPを運用しながら、社外からWebの責任者を務める形で、集客の方針づくりから実行、数字の振り返りまでを一続きでお手伝いしています。詳しくはWEB戦略代行のご案内に載せています。

出典

下の公式の文書は、いずれも本文を開いて該当箇所を照らし合わせました(照合日:2026年10月3日)。

よくある質問

LPはサブドメインとディレクトリのどちらに置くほうが、検索に強いですか?

どちらに置けば順位が上がる、という決め手はGoogleの公開文書からは読み取れません。差が出るのは運用の側です。ディレクトリなら公式サイトと同じサーバー・同じ計測・同じ管理画面(Search Console)の範囲で扱えます。サブドメインはLP用の制作ツールを使いたいときなど、作る仕組みが違う場合の選択肢として考えます。

広告からしか来ないLPにも noindex は必要ですか?

検索から来ることを想定していないLPは、noindex を付けておくと、公式サイトのフェアページと検索結果で並ぶことを防げます。ただし robots.txt でクロールを止めると、Googleは noindex を読めません。広告の審査に使われる AdsBot は robots.txt の「すべてのクローラー(*)」向けの指定を無視するため、「*」向けの指定で広告側まで止めることもできません。

終わったLPは 404 と 410 のどちらを返せばいいですか?

Googleの説明では、429 を除く 4xx はどれも同じように扱われ、インデックスから外れます。検索の面ではどちらでも構わないので、「意図して終えたページ」と記録に残したいなら 410、特に区別しないなら 404、と運用で決めます。後を継ぐフェアやプランがあるなら、4xx ではなく恒久的なリダイレクトでそちらへ送ります。

LPを別ドメインにした場合、GA4で追加の設定は要りますか?

公式サイトとLPのあいだを人が行き来するなら、GA4のクロスドメイン測定に両方のドメインを登録します。設定しないと、ドメインをまたいだところで別の人・別の訪問として数えられ、予約がどの入口から来たのかが分からなくなります。サブドメインでも、Cookieのドメインがそろっていないと自己参照が出ることがあるので、公開後にレポートで確かめます。