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結婚式場のフェア予約ページの改善を小さく回す手順。1回に1か所だけ変える、比べる期間と季節の波、結果の記録表、やめる判断

結婚式場のフェア予約ページを、1回に1か所だけ変えて結果を確かめる手順です。変える場所の選び方、前後で比べる期間と季節の波、変更と結果を残す記録表、続ける・戻す・やめるの判断を表で整理しました。

この記事の結論:式場のフェア予約ページの改善は、1回に1か所だけを変え、変更の前と後を同じ長さ・同じ曜日の並びの期間で比べ、その結果を1行ずつ記録表に残す手順で回します。比べるときは、連休や繁忙期、ポータルや広告の掲載の変更といった、ページの外で予約数を動かす要因を記録表の同じ行に書きます。続けるか戻すかは、変える前に決めた基準で判断し、何度試しても差が見えない場所は候補から外します。

この記事は、結婚式場の公式サイトで、フェアの一覧や予約フォームの手直しを担当している方に向けています。予約が急に減ったときに原因を探す手順は予約数の減少を経路ごとに切り分ける記事で扱いました。ここで扱うのは、減ったかどうかに関係なく、ページを少しずつ良くしていくための進め方です。

フェア予約ページの改善は、1回に1か所だけ変えて結果を見る

フェア予約ページを良くするいちばん確かな方法は、変える場所を1つに絞り、その1つの変更が予約数をどう動かしたかを見てから次に進むことです。写真とボタンと特典の書き方を同時に変えると、予約が増えても減っても、どれが理由かを説明できなくなります。

1か所ずつ進めるのは遠回りに見えますが、結果が積み上がります。「予約ボタンの文言を変えたら増えた」「特典を上に移しても変わらなかった」という記録が残れば、次のリニューアルや別の会場のページづくりにも使えるからです。

ただし、壊れているものを直す修正は別に扱います。リンク切れ、満席の日程が選べてしまう、送信後の画面が出ないといった不具合は、見つけたらすぐに直し、記録表には「修正」として残します。

変える場所は、予約までの画面の順に候補を並べて1つ選ぶ

変える場所の候補は、カップルがフェアを知ってから予約を送るまでに通る画面の順に書き出し、その中で離れていく人が多い画面から1つ選びます。画面ごとの離脱はGA4の探索で見られます。

画面 変える場所の例 結果を見る数字
フェアの一覧 並び順、絞り込み(日付・内容)、1件ごとに見せる情報 一覧から詳細ページへ進んだ人の割合
フェアの詳細 写真の順番、特典の書き方と位置、所要時間や持ち物の案内 詳細から予約フォームへ進んだ人の割合
予約ボタン 文言、色、置く場所、スマホで画面の下に固定するか ボタンが押された回数と、押した人の割合
予約フォーム 項目の数、日程と時間の選び方、任意項目の扱い フォームを開いた人のうち送信まで進んだ割合
予約完了の画面 次の案内(アクセス、当日の流れ、LINEの友だち追加) 完了画面からの次の行動、当日のキャンセルの数

最初の1つは、数字で見て離脱が多い画面か、問い合わせや来館時の会話でカップルに迷いが出ている画面から選ぶと外れにくくなります。担当者の好みで選ぶと、結果が出ても次の候補を選ぶ理由が残りません。

変える前に「何を、なぜ、どう変わるはずか」を1行で書く

変更を始める前に、変える内容と理由と、予想する結果を1行にまとめて書き残します。この1行があると、結果を見たときに予想と比べられ、外れたときも理由を考える材料になります。

書き方の型は次のとおりです。

  1. 何を変えるか。 例:フェア詳細の特典の説明を、写真の下からページの最初の画面に移す
  2. なぜ変えるか。 例:来館時に「特典に気づかなかった」という声があった
  3. どの数字がどう動くはずか。 例:詳細から予約フォームへ進む人の割合が上がる
  4. 何を確かめたら判断するか。 例:変更前と同じ長さの期間が終わった時点の割合

「なんとなく古く見えるから」のような理由で変えるのは避けます。理由が書けない変更は、結果が出ても次に生かせないためです。

比べる期間は、変更の前後で同じ長さ・同じ曜日の並びにする

変更の効果は、変更前と変更後を同じ日数で、できれば同じ曜日の並びになるように区切って比べます。フェアの予約は週末に向けて増えるなど曜日で偏るので、週の単位で区切るのが基本です。

結婚式場のフェア予約は、季節や連休で大きく上下します。前後の比べ方だけでは季節の動きと変更の効果が混ざるため、前年の同じ月の動きも並べて見ます。前年も同じように増えていたなら、変更の効果とは言い切れません。

ページの外で予約数を動かす要因は、期間中に起きたら記録表の同じ行に書きます。

予約数を動かす要因 例 記録すること
季節・暦 連休、年末年始、繁忙期の前後 期間に含まれる連休の日数
集客の経路 ポータルの掲載内容や掲載枠の変更、広告の開始・停止 変わった日と内容
フェアそのもの 特典の変更、人気の内容の追加、開催数の増減 開催したフェアの数と内容
計測 タグの変更、フォームの差し替え 変わった日と、数字が連続しているか

予約数が少ない時期は、期間を延ばして比べます。1週間の予約が数件しかないと、数件の上下でも割合が大きく動いて見えるためです。期間は変える前に決め、途中で数字が良く見えても、決めた日が来るまでは判断しません。

A/Bテストを使うなら、検索への影響を避ける決まりを守る

2つの案を同時に出し分けるA/Bテストは、訪問が十分にあるページで使う方法です。行うときは、Googleが示す検索への影響を避ける決まりに沿って設定します。

GoogleのA/Bテストのツールだった「Google オプティマイズ」は、2023年9月30日で提供を終えています。いまA/Bテストを行うには、別のツールを入れるか、サイトの仕組みの側で出し分けを作る必要があります。

Google 検索セントラルの案内では、テストの際に次の点を守るよう示されています。

決まり 内容
クローキングをしない 検索エンジンのクローラーと人に、違う内容を見せない
rel=“canonical” を付ける 別のURLで案を出すときは、元のページを正規のURLとして示す
302 リダイレクトを使う 元のURLから案のURLへ転送するときは、一時的な転送にする
必要な期間だけ行う 結論が出たら、案のURLや出し分けのスクリプトを外す

訪問が少ない式場サイトでは、2つに振り分けると片方あたりの数がさらに減り、差が見えるまでの時間が長くなります。そうした場合は、前の節の変更前後の比べ方のほうが現実的です。

結果の記録表は、1行に1つの変更を書き、変えた日と戻した日を残す

記録表は、1行に1つの変更を書き、変えた日、比べた期間、結果、判断を同じ行に並べます。表計算ソフトの1枚で足ります。大事なのは、誰が見ても、いつ何を変えて数字がどう動いたかを追えることです。

列 書くこと
番号 変更ごとの通し番号
種類 改善の変更か、不具合の修正か
画面と場所 例:フェア詳細・特典の位置
変更の内容と理由 変える前に書いた1行
変えた日 公開した日
比べた期間 変更前と変更後の、それぞれの開始日と終了日
見た数字 変更前と変更後の値、前年同月の値
期間中の外の要因 連休、ポータル・広告の変更、フェアの増減
判断 続ける・戻す・延ばす・やめる
戻した日 戻した場合の日付

記録表は、毎月のレポートやWeb担当の打ち合わせで同じものを見られる場所に置きます。担当者が替わっても、試したことと結果を次の人に渡せるようにしておくためです。

続ける・戻す・やめるは、変える前に決めた基準で判断する

判断は、変更前に書いた「どの数字がどう動くはずか」と、決めておいた期間の結果を照らして行います。結果を見てから基準を決めると、都合のよい読み方になりやすいためです。

結果 判断
予想した数字が上がり、外の要因では説明できない 続ける。記録表に残し、次の候補に進む
予想した数字が下がった 戻す。戻した日を記録し、下がった理由を考えて1行残す
差が小さく、上がったとも下がったとも言えない 期間を延ばすか、変更を残したまま次の候補に進む
予約の送信や完了が減った すぐ戻す。期間の途中でも判断してよい
同じ画面で何度変えても差が見えない その画面は候補から外し、ほかの画面に移る

「やめる」判断も記録に残します。何度試しても差が出ない場所が分かれば、そこに時間を使わずに済み、次の改善の候補を選ぶ手間も減ります。同じ画面を何回試したら外すかは、式場ごとに先に決めておきます。

変更のたびに、スマホで予約完了まで通しで確かめる

どんな小さな変更でも、公開したらスマホで予約フォームを開き、送信して完了画面と確認メールが届くところまで確かめます。改善のつもりの変更で予約が送れなくなれば、その間の予約はすべて失われるためです。

確かめる項目は、毎回同じ一覧で行います。

  1. フェアの一覧から詳細、予約フォームまで進めるか
  2. 日程と時間が選べ、満席の枠が選べないか
  3. 送信ボタンが押せ、完了画面が出るか
  4. お客様あての確認メールと、式場あての通知メールの両方が届くか
  5. GA4で予約完了が数えられているか

改善の企画から計測、記録表の運用までを外の手にまとめて任せたい式場に向けて株式会社bundlyzeでは戦略を描く段階から施策の実行、数字の分析まで一続きで担い、外部のWeb責任者を務めています。進め方はWEB戦略代行のページにまとめています。

出典

下の3つは2026年10月3日に公式の掲載を見て確かめました。ツールの提供の状況は動くので、手を付ける前に最新の掲載にも目を通してください。

よくある質問

フェア予約ページで、一度に何か所も直してはいけませんか?

壊れている箇所を直す修正は、まとめて行ってかまいません。予約を増やすための変更は1回に1か所にすると、予約数が動いたときにどの変更が効いたのかを後から説明できます。

訪問の少ない式場サイトでも、A/Bテストは必要ですか?

訪問が少ないと、2つの案に振り分けても差が見えるまでに長い時間がかかります。その場合は、変更の前と後を同じ長さの期間で比べる方法で十分です。前年同月の数字と並べると、季節の動きを見分けやすくなります。

変更の結果は、どれくらいの期間で判断すればいいですか?

曜日の偏りをならすために、少なくとも週の単位で区切り、変更の前と同じ長さの期間を取ります。予約数が少ない月は期間を延ばし、変える前に決めた期間が来るまでは途中の数字で判断しないことが大切です。