フィットネス・健康

整体院・ジムのホームページをリニューアルするとき、検索順位とGoogleマップの評価を落としにくくする手順。URLの対応表と301、ビジネスプロフィールの更新、公開後の見張り

整体院やジムのホームページを作り直すときに、検索とGoogleマップからの来院・体験予約を減らさない手順です。URLの対応表と301、ビジネスプロフィールのリンク更新、残すべきページ、公開後2〜4週間の見張り方を表にしました。

この記事の結論:整体院やジムのホームページを作り直すときに検索とGoogleマップからの予約を減らす原因は、「URLが変わって評価が引き継がれない」「検索で読まれていたページの中身が消える」「Googleマップのリンクが古いURLのまま」の3つです。公開前に、旧サイトのすべてのURLと、検索で読まれていたページを一覧にし、旧URLごとに行き先を一つ決めた対応表を作ります。料金やよくある質問、症状やメニューごとのページのように検索から読まれていたページは、デザインが変わっても中身を残します。転送はサーバー側の301で置き、公開日に全件を機械で確かめます。同じ日に、Googleマップの掲載情報に入れたサイトのURLと予約のリンクを新しいURLに直し、公開後の2〜4週間は、週に1回、同じ表で検索とマップの数字を見張ります。

この記事が読み手に想定しているのは、整体院や接骨院、パーソナルジム、ヨガやピラティスの教室でサイトの作り直しを考えているオーナーや店長と、そのサイトの制作を請け負う方です。新しいサイトのデザインや、作るページの選び方は扱わず、「作り直しても、今ある検索とマップからの予約を減らさない」ための段取りに絞りました。検索の仕様は、Google公式の開発者向け文書(検索セントラル)と各ヘルプで、2026年10月4日に確かめています。

評価を落とす原因は、URL・中身・Googleマップのリンクの3つに分けられる

リニューアルで予約が減るときは、デザインより、この3つのどれかが抜けていることがほとんどです。原因ごとに、公開前にやることが決まっています。

原因 起こること 防ぐためにやること
URLが変わる 旧URLの検索の評価が新しいページに引き継がれず、旧URLを開いた人は「見つかりません」の画面になる 旧URLと新URLの対応表を作り、301で転送する
検索で読まれていたページの中身が消える 「地域名+腰痛」「ジム 料金」などで出ていたページが、答えを持たないページに置き換わる 検索から読まれていたページを特定し、中身を新しいサイトに残す
Googleマップのリンクが古いまま マップから「ウェブサイト」や「予約」を押した人が、転送を経由するか、存在しないページに着く 公開日にビジネスプロフィールのリンクを新しいURLに直す

ドメインまで変えるかどうかで、やることが一つ増えます。ドメインやサブドメインが変わるときだけ、アドレス変更ツール(サーチコンソールの機能)も使います。同じドメインのままURLだけ変わる場合は使いません。

公開前に、旧サイトのすべてのURLと「検索で読まれていたページ」を一覧にする

最初にやるのは、旧サイトに今あるURLを漏れなく集めることです。対応表の行が足りないと、その行のURLだけ転送が抜けます。

集める元 何が分かるか 取り出し方
旧サイトのサイトマップ サイトが把握しているページの一覧 /sitemap.xml を開いてURLを書き出す
検索パフォーマンスのレポート 検索から実際に表示・クリックされていたページ 期間を長めにして「ページ」のタブを書き出す
GA4のランディング ページ 検索以外(SNS・マップ・チラシのQRコード)から入られていたページ 期間を長めにしてランディング ページのレポートを書き出す
ブログやお知らせの一覧 サイトマップに入っていない古い記事 CMSの管理画面から一覧を書き出す
外に配ったURL チラシ、名刺、SNSのプロフィール、他社サイトの紹介ページに載せたURL 店内とSNSの担当に聞いて書き出す

集めたURLは、重複を消して一つの表にします。検索でのクリックが多かった順に並べておくと、次の対応表で、どのページから丁寧に扱えばよいかが分かります。

対応表で、旧URLごとに行き先を一つだけ決める

対応表は、旧URL1行につき、新URLを一つと、扱いを一つだけ書きます。行き先の決め方は、中身を引き継ぐページがあるかどうかで分かれます。

旧ページの扱い 例 返すもの
同じ中身のページが新しいサイトにある /price.html → /price/ 301で新URLへ
複数のページを一つにまとめた 「肩こり」「首の痛み」のページを「肩・首の不調」にまとめた 301で、まとめた先へ
引き継ぐ先がない 終わったキャンペーン、退職したスタッフの紹介 404か410
URLも中身も変えない /access/ のまま 何もしない(転送を置かない)

対応表の列は、次の形にしておくと、制作する側と確かめる側で同じ表を使えます。

旧URL 新URL 扱い(301・404/410・変更なし) 検索のクリック数 公開日の確認
/price.html /price/ 301 多い 済
/campaign-2025/ なし 410 少ない 済

気をつけたいのは、行き先が決まらないURLをまとめてトップページへ送ることです。Googleの移転の案内では、多くの古いURLを関連性の低い一つのURLへ転送するのは避けるよう書かれていて、soft 404 とみなされる場合もあるとされています。引き継ぐ先がないページは、無理に転送せず404か410で終えます。

料金・よくある質問・症状やメニューのページは、デザインが変わっても中身を残す

検索から読まれていたページは、URLを転送しても、転送先に同じ答えがなければ評価は保てません。リニューアルで文章を短くしたり、写真中心のページにしたりするときに、この中身が消えやすくなります。

整体院やジムで、検索から読まれていることが多いページと、残したい中身を並べました。

ページ 検索する人が知りたいこと 新しいサイトで残す中身
料金 全部でいくらかかるか、回数券や月額の違い 税込の金額、コースごとの回数と期間、入会金、解約の扱い
よくある質問 服装、持ち物、駐車場、予約の変更、保険の扱い 質問と答えの文章(画像にしない)
症状・メニューごとのページ 自分の悩みに合う施術やコースがあるか 対象の悩み、施術やトレーニングの流れ、所要時間、料金への案内
アクセス 駅から歩く道順、車で来たときに停める場所 道順の文章、駐車場の台数と場所
スタッフ紹介 誰が担当するか 資格や経歴、担当できるメニュー

旧サイトのページの文章は、公開前にすべて書き出して保存しておきます。新しいサイトのページを作るときに、対応表の行ごとに「旧ページの答えが新ページに入っているか」を確かめるためです。よくある質問を一つのページにまとめ直す場合も、質問と答えの組は減らさずに移します。

301はサーバー側で置き、公開日に全件を機械で確かめる

転送は、サーバーやホスティングの設定で返す301(または308)で置きます。リダイレクトについてのGoogleの文書によると、恒久的なリダイレクトは転送先が正規のページだという合図として使われ、JavaScriptでの転送は、サーバー側やmeta refreshの転送ができない場合にだけ使うよう書かれています。

公開した日に、対応表のすべての旧URLを機械で開き、返ってくる状態と行き先が表どおりかを確かめます。件数が少なくても、目で一つずつ開くより漏れがありません。たとえば、対応表の旧URLを old-urls.txt に1行ずつ書いておき、次のように確かめます。1行ごとに、旧URL、最初に返る状態コード、転送先、着くまでの転送の回数、最後に返る状態コード、最後に着いたURLが並びます。

bash
while read -r url || [ -n "$url" ]; do
  url=${url%$'\r'}
  first=$(curl -s -o /dev/null -w '%{http_code}\t%{redirect_url}' "$url")
  final=$(curl -sL -o /dev/null -w '%{num_redirects}\t%{http_code}\t%{url_effective}' "$url")
  printf '%s\t%s\t%s\n' "$url" "$first" "$final"
done < old-urls.txt
確かめること 合格の条件
状態コード 対応表で301の行は301、410の行は410、変更なしの行は200
転送先 対応表の新URLと完全に同じ(末尾のスラッシュも含めて)
転送の回数 1回で新URLに着く(旧→中継→新のように重ねない)
新URLの状態 転送先を開くと200が返る

転送を置いたら、新しいサイトの中のリンクも新URLに書き換えます。サイトの中のリンクが旧URLのままだと、ページを移るたびに転送を経由することになります。

マップの掲載情報に入れたサイトのURLと予約のリンクは、公開した日に直す

整体院やジムでは、Googleマップに出る店の掲載情報、いわゆるビジネス プロフィールから「ウェブサイト」や「予約」を押してサイトに来る人が多くいます。掲載情報に入れたリンクは、サイトを作り直しても勝手には新しいURLに変わらないので、公開した日に自分で直します。

直す場所 何を確かめるか
サイトのURLを入れる欄 新しいサイトのURLを、https:// を含む完全な形で入れる
予約のリンク 体験予約や初回予約の入力画面へ直接つながるURLにする。予約システムを変えたなら、古い予約先のリンクが残っていないか
投稿 過去の投稿のボタンのリンク先が、古いURLになっていないか
メニュー・サービス 料金やメニューの説明を新しいサイトの内容とそろえる

リンクが複数あるときは、上に表示したいリンクを「ビジネス優先」として設定できます。予約システムの提供元が自動で出しているリンクは、提供元に削除を依頼する仕組みになっているので、システムを乗り換えたときは古い提供元のリンクが残っていないかも確かめます。予約のリンクをどの画面へつなぐかは、ジムのマップ掲載情報を整える記事で扱いました。

同じ日に、LINE公式アカウントやInstagramに載せているサイトのURLも新しいものに直しておきます。

公開当日は、新しいサイトマップを送り、主なページをURL検査にかける

公開した日にやることは、新しいサイトマップの送信と、検索から読まれていた主なページのURL検査です。ドメインを変えていなければ、登録済みのプロパティをそのまま使えます。

  • 新しいサイトのサイトマップを送信した
  • 対応表でクリックが多かった新URLを、URL検査で開き、登録をリクエストした
  • クリックが多かった旧URLのいくつかをURL検査でも開き、転送が働いていることを確かめた
  • ドメインやサブドメインを変えた場合だけ、アドレス変更ツールで旧ドメインから新ドメインへの移転を伝えた

インデックス登録の「ページ」のレポートでは、転送した旧URLは「ページにリダイレクトがあります」として、登録されていない側に出ます。これは転送が正しく働いている状態で、直す必要はありません。

公開後2〜4週間は、週に1回、同じ表で検索とマップの数字を見張る

Googleの移転の案内では、小規模から中規模のサイトなら、ほとんどのページで移転が反映されるまで数週間かかり、その間は掲載順位が一時的に変動することがあるとされています。この期間は、毎週同じ曜日に同じ項目を開き、増えてはいけないものが増えていないかを見ます。

見る場所 見る項目 気にする変化
インデックス登録の「ページ」のレポート 「見つかりませんでした(404)」「ソフト 404」「リダイレクト エラー」の件数 対応表で404にしていないURLが入っている
検索パフォーマンス(ページ別) ページごとのクリック数を、公開前の同じ長さの期間と比べる 対応表でクリックが多かったページが、新URLで出てこない
マップの掲載情報の「パフォーマンス」 ウェブサイトへのクリックや通話など、プロフィールから起きた操作の数 公開の前後で大きく減った
GA4 体験予約・問い合わせの完了の数 完了の数が減った、または数えられていない
予約の受付 予約システムやフォームに実際に届いた件数 GA4の数と食い違う

見つけた404は、対応表に行を足して301を置くか、引き継ぐ先がないことを確かめて404のままにするかを決めます。4週間を過ぎて落ち着いたあとも、301の転送は外しません。Googleの移転の案内では、転送は一般的に1年以上残すよう書かれています。

WordPressから別の仕組みへ移る場合のように、CMSごと入れ替えるときの記事・画像・フォームの移し方は、CMSを乗り換えるときの移行手順の記事で順に追っています。

リニューアル前後のチェックリスト

時期 やること 済
公開の1か月前 旧サイトのすべてのURLを集め、検索のクリック数を付けた一覧を作った ☐
公開の1か月前 旧ページの文章をすべて書き出して保存した ☐
公開の2週間前 対応表で、旧URLごとに新URLと扱いを一つずつ決めた ☐
公開の2週間前 料金・よくある質問・症状やメニューのページの中身が新しいサイトに入っている ☐
公開日 対応表の全件を機械で開き、状態コードと転送先が表どおりだった ☐
公開日 サイトの中のリンクを新URLに書き換えた ☐
公開日 マップの掲載情報のサイトURL・予約のリンク・投稿のリンクを直した ☐
公開日 新しいサイトマップを送り、主なページをURL検査した ☐
公開日 スマホで、トップから体験予約・問い合わせの完了まで進め、店舗に届いた ☐
公開後2〜4週間 週に1回、見張りの表の項目を確かめ、見つけた404を直した ☐

作り直しには、新しいデザインを作る作業と、今ある検索とマップからの予約を守る作業の両方が欠かせません。株式会社bundlyzeでは、ホームページとLPの制作をお受けしています。遠方の方とはオンラインでも相談できます。段取りから一緒に決めたい場合は、Webサイト制作のご案内をご覧ください。

出典

すべてGoogleが公開している一次情報で、確認日は2026-10-04です。内容は改定されうるので、作業の直前にもう一度原文を開いてください。

よくある質問

リニューアルで使わなくなった古いページは、全部トップページへ転送すればいいですか?

勧められません。URLを変える移転についてのGoogleの案内には、多くの古いURLを、新しいサイトのホームページのような関連性の低い一つのURLへ転送するのは避けるようにとあり、soft 404 とみなされる場合もあると説明されています。中身を引き継ぐページがあればそこへ301で送り、引き継ぐ先がないページは404か410で終えます。

ドメインは変えず、デザインとページ構成だけを変えます。サーチコンソールにある「アドレス変更ツール」は使いますか?

使いません。アドレス変更ツールは、ドメインやサブドメインが変わる移転のときのものです。同じドメインの中でURLが変わるだけなら、301の転送、内部リンクの書き換え、新しいサイトマップの送信で対応します。

301の転送は、いつまで残しておけばいいですか?

Googleの移転の案内では、一般的には1年以上残すよう書かれています。ほかのサイトや過去のSNS投稿、チラシのQRコードなど、古いURLへのリンクは長く残るので、期限を決めずに残しておくほうが安全です。

リニューアル後に順位が下がりました。いつまで待てば戻りますか?

Googleの移転の案内では、小規模から中規模のサイトなら、ほとんどのページで移転が反映されるまで数週間かかり、その間は掲載順位が一時的に変動することがあるとされています。待つだけでなく、その期間に、インデックス登録の「ページ」のレポートで 404 やリダイレクトのエラーが増えていないかを週に1回確かめ、見つけたものから直します。