フィットネス・健康

整体院の予約システムの選び方と入れ方。メニューの時間、施術者の指名、初診の長い枠、ベッドの数、回数券と次回予約を先に決め、既製・LINE連携・自社開発を比べ、Googleマップの入口、電話との二重予約、取り消しとリマインドまで

整体院の予約システムの選び方です。メニューの時間、指名、初診の枠、ベッドの数、回数券と次回予約を先に決め、既製・LINE連携・自社開発の比べ方、Googleマップの入口、電話との二重予約の防ぎ方、導入の順番をまとめます。

この記事の結論:整体院の予約システムは、製品を比べる前に、①メニューごとの所要時間、②施術者の指名の受け方、③初診の長い枠、④ベッドや個室の数、⑤回数券と次回予約の扱い、の5つを決めてから選びます。そのうえで、5つを既製の予約サービスの設定で表せるならそのまま使い、足りないのがLINEやホームページとのつなぎ込みだけなら既製を正本にしてつなぎ、枠の決め方や回数券の持ち方そのものが表せないときに院に合わせて作ります。入れた後は、Googleマップ・ホームページ・LINEの予約の入口を同じ行き先にそろえ、電話で受けた予約も同じ記録に入れて、二重の予約を防ぎます。

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この記事は、整体院・接骨院・鍼灸院・リラクゼーションサロンの院長やオーナーの方と、その予約の仕組みを作る制作・開発の方に向けています。扱うのは、整体院で予約システムを選ぶ前に決めること、既製・公式LINE連携・自社開発の比べ方、予約の入口のそろえ方、電話の予約との二重予約の防ぎ方、取り消しの決まりとリマインド、導入と切り替えの順番、毎月見る数字です。施術者の指名の3通りの出し分け、問診票の項目、健康にかかわる回答の同意と見られる人の絞り方は、整体院・サロンの予約と問診票のWeb化の記事で詳しく扱っているので、ここでは要点だけにします。ジムやスタジオを含めた予約システムの選び方はジム・スタジオの予約システムの選び方の記事、整体院の集客を何から順に整えるかは整体院の集客をWebで進める順番の記事、整体院向けの記事の一覧は整体院・サロンの業種別ガイドにまとめています。特定の製品の紹介や、他の院の事例は扱いません。

整体院の予約システムは、選ぶ前に5つのことを決める

整体院の予約システムを選ぶ前に決めておくのは、メニューの時間、施術者の指名、初診の枠、ベッドや個室の数、回数券と次回予約の5つです。整体院の予約は、1人の施術者が1台のベッドで、決まった時間お客様を受ける形なので、この5つで空き枠の出方がほぼ決まります。5つが決まっていないまま製品の画面を見比べると、どの機能が要るのかを判断する基準がありません。

決めること 決める中身 決まっていないと起きること
メニューと所要時間 施術の時間に、着替え・説明・片付けの時間を足した「枠の長さ」 予約が前後で詰まり、次のお客様を待たせる
施術者の指名 指名する・指名しない・前回と同じ人の、どれを受けるか 指名の電話が残り、Webで予約できない人が出る
初診の長い枠 初診で足す時間、初診を受ける時間帯、初めてかどうかの見分け方 初診の人が通常の枠に入り、当日に時間が足りない
ベッド・部屋の数 ベッドと個室の数、メニューごとに使える部屋 施術者は空いているのにベッドが足りない予約が入る
回数券と次回予約 回数券の残りをどこで数えるか、会計の後に次の予約をどこで入れるか 回数券の残りがずれ、次回予約が紙と画面に分かれる

ポイント1. メニューと所要時間は、施術の時間ではなく「枠の長さ」で決める

予約システムに入れるメニューの時間は、施術そのものの時間ではなく、ベッドと施術者がふさがる時間全体で決めます。たとえば施術が40分でも、着替えと会計、シーツの交換を足すと、次のお客様を受けられるまでの時間はそれより長くなります。施術の時間だけを入れると、予約が隙間なく並び、1日の後半ほど遅れがたまります。メニューが多い院は、枠の長さが同じメニューをまとめると、予約画面の選択肢も減って、初めての人が迷いにくくなります。

ポイント2. 施術者の指名は、受け方の3通りを先に決める

施術者が2人以上いる院では、「指名する」「指名しない」「前回と同じ人」のどれを予約画面で受けるかを決めます。整体院は2回目以降のお客様が多いので、前回と同じ人を名前を覚えていなくても選べることが、Webで予約してもらえるかを左右します。予約システムを試すときは、指名しない予約が入ったときに担当を誰に決めるのか、施術者の休みの日に指名の予約をどう案内するのかまで確かめます。3通りの空き枠の出し方は予約と問診票のWeb化の記事に書いています。

ポイント3. 初診の長い枠は、時間と受ける時間帯を決める

初診は、問診票の内容を対面で確かめる時間と、施術の流れを説明する時間が要るので、2回目以降より長い枠で受けます。予約システムには、「初めて」を選んだ人にだけ初診用の長さで空き枠を出す設定が要ります。初診の枠を1日のどこでも受けると、長い枠が予約の間に入らず空き時間が細切れになるので、初診を受ける時間帯を午前の最初や夕方の最初のように決めておく方法もあります。どちらにするかは、院の回し方で選びます。

ポイント4. ベッドと個室の数を、枠の計算に入れる

整体院の空き枠は、施術者とベッド(個室)が同時に空いている時間です。施術者が3人いてもベッドが2台なら、同じ時間に受けられるのは2人までです。予約システムを比べるときは、施術者の予定だけで空き枠を出すのか、ベッドや部屋も数に入れられるのかを確かめます。骨盤のメニューは個室だけ、鍼は専用のベッドだけ、のようにメニューごとに使える部屋が決まっている院は、その組み合わせを設定できるかも見ます。

ポイント5. 回数券と次回予約を、予約と同じ記録で扱う

回数券を売っている院は、回数券の残りを予約システムで数えるか、レジや紙のカードで数えるかを決めます。予約と回数券を別の場所で数えると、取り消しや振替のときにどちらか一方だけが動いて、残りがずれます。残りを数字で上書きするのではなく、買った記録と使った記録から数える作りかどうかも確かめます(回数券の記録の持ち方の記事)。会計のときに次回の予約を入れる院は、受付がその場で同じ予約の画面に入れられるかを見ます。次回予約を紙の診察券に書くだけにすると、Webの予約と予約表が2つになります。

既製の予約サービス・公式LINE連携・自社開発は、5つを表せるかで比べる

整体院の予約システムには、既製の予約サービスをそのまま使う、既製の予約サービスを正本にして公式LINEやホームページとつなぐ、院に合わせて作る、の3つの道があります。3つの道は、良し悪しではなく、上の5つを設定で表せるかどうかで選びます。表せる部分まで作り込むと、作った後の直しの手間が院に残ります。

5つのうち表せないもの 選ぶ道
ない(設定で表せて、予約のデータを書き出せる) 道1. 既製の予約サービスをそのまま使う
予約の枠と回数券は表せるが、LINEでの連絡やホームページとの見せ方が足りない 道2. 既製を正本にして、公式LINEやホームページとつなぐ
施術者とベッドの組み合わせ、初診の枠、回数券の持ち方そのものが表せない 道3. 院に合わせて作る

道1. 既製の予約サービスをそのまま使う

5つが設定で表せるなら、既製の予約サービスをそのまま使うのがいちばん手間がかかりません。決める前に、初診の予約を入れる、2回目に前回と同じ施術者で予約する、回数券で1回分を使う、前日に取り消す、という院の実際の流れを、試用の期間に一度ずつ通します。予約とお客様のデータを、表計算で読める形で書き出せるかも確かめます。書き出せないと、後で別の仕組みに移るときに、予約とお客様の記録を手で移すことになります。

道2. 既製を正本にして、公式LINEやホームページとつなぐ

予約の枠と回数券は既製のサービスで表せるが、LINEで予約の確認やリマインドを送りたい、ホームページのメニューの紹介から予約の画面へ選んだメニューのまま進ませたい、という場合は、既製のサービスを予約の正本にして、足りない所だけをつなぎます。このとき大事なのは、予約の記録を持つ場所を1つにすることです。LINEのトークで予約を受けて既製のサービスに手で写す形にすると、写し漏れが二重の予約になります。LINEのお客様と予約のお客様を同じ人として結ぶ順番は、公式LINEを予約・顧客管理とつなぐ順番の記事に書いています。

道3. 院に合わせて作る

施術者とベッドの組み合わせで枠を出せない、初診の時間を分けられない、回数券を院の決まりどおりに数えられない、という場合に、院に合わせて作ることを考えます。作る場合は、予約・お客様・回数券の記録を院の持ち物にして、予約画面やLINEの画面を後から入れ替えられるようにしておきます。同じ枠に同時に予約が入らない作りは、作る側がいちばん気をつけるところです(二重受付を防ぐ実装の記事)。作った後も、メニューや料金の変更、施術者の入れ替わりのたびに直しが出るので、直す担当を先に決めておきます。

予約の入口は、Googleマップの予約ボタンとホームページで同じ行き先にする

整体院の予約は、Googleマップのビジネスプロフィール、ホームページの予約ボタン、公式LINEのメニュー、電話の4つから入ってきます。予約システムを入れたら、電話以外の3つの入口を、すべて同じ予約システムの、同じ予約の入力画面につなぎます。入口ごとに行き先が違うと、どこで予約を受けたかを院の側が覚えておくことになり、二重の予約や確認漏れの原因になります。

Googleのビジネスプロフィールには、予約などの「ローカル ビジネス リンク」を追加できます。ヘルプでは、リンクはカテゴリごとに最大10個まで追加でき、複数あるときは上に出す優先リンクを選べること、リンクは管理画面から追加し、APIやスプレッドシートのアップロードでは追加できないことが説明されています。また、Google検索とGoogleマップでは、特定のサービスへのリンクがプロフィールに自動で表示されることがあり、使っていない予約先が出ていたら削除をリクエストできます。予約サービスの提供元を経由して、プロフィールに予約ボタンを出す方法もあります。予約を正本にしている仕組みに合わせて、自社の予約画面へのリンクにするか、提供元を経由するかを選びます。

ホームページでは、予約のボタンを、メニューと料金のページ、初めての方へのページ、施術者紹介のページのそれぞれから、同じ行き先で置きます。予約の前に確かめたいことに先に答えるページの作り方は、初めての方へのページの記事と料金のページに総額と取り消しの決まりを書く記事に書いています。Googleマップの予約リンクの細かい入れ方は、ジム向けのGoogleビジネスプロフィールの整え方の記事と同じ手順でできます。

問診票は予約の記録と分けて持ち、予約の確定後に送る

整体院の予約システムを選ぶときは、問診票をどこで受けるかも合わせて決めます。予約のフォームに既往歴や服薬の欄を足すと、予約の記録と体の状態にかかわる答えが同じ場所に入り、受付の誰でも見られる状態になりがちです。予約システムの側に求めるのは、予約が確定した後に問診票のリンクを送れること、答えたかどうかを予約の一覧で見られることの2つで、問診の中身は予約とは別の場所に持ち、見られる人を担当の施術者と責任者に絞ります。

既製の予約サービスに問診の機能が付いている場合は、問診の中身を見られる人を役割ごとに分けられるかを確かめます。分けられない場合は、問診票だけを別の仕組みで受けて、予約の番号で結ぶ形にします。問診票の項目の決め方と、答えを受け取る前の同意の取り方は、予約と問診票のWeb化の記事にまとめています。

電話の予約との二重予約は、予約の記録を1つにして防ぐ

整体院では、Web予約を入れた後も、電話で予約する人は残ります。電話の予約を紙の予約表に書き、Web予約は予約システムに入る、という形で両方を並べると、同じ時間に2人の予約が入る二重予約が起きます。防ぐ方法は、予約の記録を予約システムの1つにして、電話で受けた予約もその場で同じ画面に入れることです。

手順1. 電話で受けた予約も、受付が予約システムに入れる

電話を受けたら、紙に書くのではなく、予約システムの管理画面で空き枠を見ながら予約を入れます。電話の予約もWeb予約と同じ空き枠から取るので、電話で押さえた枠がWebの予約画面からすぐ消えます。受付がいない時間に院長が電話を受ける院は、スマホから管理画面を開いて予約を入れられるかを、選ぶときに確かめます。

手順2. 施術中の電話は、留守番電話でWeb予約の入口を伝える

1〜2人の院では、施術中に電話に出られません。留守番電話の案内で、Web予約の入口があることと、折り返しの時間を伝えておくと、急ぎでない人はWebで予約してくれます。折り返しの電話で受けた予約も、手順1と同じく予約システムに入れます。施術の合間に紙にメモして後でまとめて入れる形にすると、その間にWebから同じ枠が取られることがあります。

手順3. 同時に押された予約が、1件しか入らないことを確かめる

予約システムが、同じ枠に同時に入った2つの予約を1件だけ受ける作りかを確かめます。2台のスマホで同じ施術者・同じ時間を選び、同時に予約のボタンを押して、片方だけが入り、もう片方には別の時間の案内が出ることを見ます。作る場合の仕組みは二重受付を防ぐ実装の記事に書いています。

手順4. 店頭の次回予約も、会計のときに同じ画面に入れる

会計のときに次回の予約を受けたら、診察券に書く前に、予約システムに入れます。次回予約を紙だけに書くと、Webの予約画面ではその枠が空いて見え、別の人の予約が入ります。予約を入れたら、確認の連絡がお客様に届くかも合わせて見ておくと、お客様の側にも予約の記録が残ります。

取り消しの決まりとリマインドは、予約の前に見せて、前日に送る

整体院の予約の取り消しは、1人の施術者の1枠がそのまま空くので、決まりと連絡の仕方を予約システムを選ぶ前に決めておきます。取り消しの期限、期限を過ぎた取り消しの扱い、連絡なしで来なかったときの扱いを文章にし、予約の確定の前の画面と料金のページに同じ文面で書きます。決め方は予約の取り消しと無断キャンセルの決まりの記事に書いています。キャンセル料の決まりや規約の文面にかかわる部分は、専門家に確かめてください。

ポイント1. 取り消しを、Webからできるようにする

予約の取り消しを電話だけで受けると、施術中に電話に出られない院では連絡がつかず、取り消すつもりだった人がそのまま来ないことになります。予約の確認の連絡に、取り消しと日時の変更ができる画面への入口を付けておくと、空いた枠に別の人の予約が入る機会が増えます。予約システムを選ぶときは、お客様が自分で取り消せる期限を、院の決まりに合わせて設定できるかを確かめます。

ポイント2. リマインドは、何を・いつ・どの手段で送るかを決める

前日のリマインドは、予約の日時、施術者、院の場所、取り消しの入口を入れて、メールかLINEで送ります。LINEで送る場合、お客様の操作に返す応答のメッセージは月の通数に数えられませんが、こちらから送るプッシュのメッセージは数えられます。前日のリマインドはプッシュになるので、月の予約の数から通数を見込んでおきます。リマインドを自動で送る仕組みを作る場合は、LINEで前日のリマインドを送る仕組みの記事が参考になります。

ポイント3. 体の状態にかかわる話は、LINEのトークに入れない

リマインドや確認の連絡には、予約の日時と場所だけを入れ、症状や体の状態にかかわる内容は書きません。お客様からLINEのトークで体の状態の相談が来たときは、トークで詳しくやり取りせず、来院時に施術者が聞く、または問診票で受けると案内します。問診の答えは見られる人を絞った場所に置き、LINEのトークの画面を開ける人に見えない形にしておきます。

導入は、決める・試す・移す・切り替えるの順で進める

整体院の予約システムの導入は、5つを決める、実際の流れで試す、先の予約と回数券の残りを移す、受付を切り替える、の順で進めます。電話と紙の予約表で回してきた院が、ある日から急にWeb予約だけにすると、予約表とシステムの両方に予約が残り、どちらを見ればよいか分からない期間が生まれます。

手順1. 5つを1枚に書き出す

メニューと枠の長さ、指名の受け方、初診の時間と受ける時間帯、ベッドと個室の数、回数券と次回予約の扱いを、1枚に書き出します。あわせて、取り消しの決まり、リマインドの手段、予約の入口(Googleマップ・ホームページ・LINE・電話)を書いておくと、予約システムの設定のときにその場で決めることが減ります。

手順2. 院の実際の流れで試す

候補の予約システムで、初診の予約、前回と同じ施術者での2回目の予約、回数券を使う予約、前日の取り消し、電話で受けた予約の入力を、一度ずつ試します。施術者とベッドが同時に空く枠が正しく出るか、初診の人に長い枠が出るかを、実機のスマホで見ます。

手順3. 先の予約と回数券の残りを、切り替えの日の時点で移す

切り替えの日を1日決め、その日より先に入っている予約を、予約表から新しい仕組みに移します。回数券の残りは、切り替えの日の残りを1件の記録として入れ、紙の回数カードはその日の後は使わないと決めます。お客様の一覧は、同じ人が二重に入っていないか、電話番号の書き方がそろっているかを直してから入れます。表計算からの移し方と照合の仕方は、Excel・スプレッドシートから業務システムへの移行の記事にまとめています。

手順4. 受付を切り替え、お客様に入口が変わったことを知らせる

切り替えの日から、電話の予約も含めて新しい仕組みだけに予約を入れ、紙の予約表は読むだけにします。通っているお客様には、切り替えの前に、Web予約の入口と取り消しの方法が変わることを、会計のときや予約の確認の連絡で知らせます。同じ日に、Googleマップの予約リンク、ホームページの予約ボタン、LINEのメニューの行き先を新しい仕組みに変えます。

公開の前に、スマホで予約を最後まで通し、連絡が両方に届くのを確かめる

整体院の予約システムを公開する前に、実機のスマホで予約を完了の画面まで通し、確認の連絡がお客様と院の両方に届くのを確かめます。予約のボタンが押せない、完了の画面に進まない、確認のメールが届かない、という不具合は、そのまま初回の予約の取りこぼしになります。

確認1. 3つの入口から、初診と2回目の予約を通す

iPhoneとAndroidの実機で、Googleマップの予約リンク、ホームページの予約ボタン、LINEのメニューの3つの入口から、初診の予約と2回目以降の予約を最後まで通します。初診の人に長い枠が出るか、入力の欄でスマホのキーボードと自動入力が働くか、予約のボタンが画面の下に隠れずに押せるかを見ます。

確認2. 確認の連絡が、お客様と院の両方に届くかを見る

予約を1件入れるごとに、お客様に届く確認のメール(またはLINE)と、院に届く通知の両方を確かめます。メールはGmailや携帯電話会社のメールなど複数の受信先に送り、迷惑メールのフォルダに入っていないかまで見ます。Googleのメール送信者のガイドラインでは、すべての送信者にSPFかDKIMの設定を求め、Gmailのアカウントに1日5,000件以上を送る送信者にはSPFとDKIMの両方とDMARCを求めています。件数の少ない院でも、確認のメールを送るドメインにはSPF・DKIM・DMARCをそろえておくと届きやすくなります。

確認3. 取り消し・日時の変更・リマインドを一度ずつ通す

期限前の取り消し、期限後の取り消し、日時の変更を一度ずつ実機で通し、空いた枠がWebの予約画面にすぐ戻るか、回数券の残りが決まりどおりに動くかを見ます。前日のリマインドは、テスト用の予約を翌日に入れて、決めた時刻に届くかまで確かめます。確かめた後は、テストの予約を消すか、数字から外す印を付けます。

導入後に毎月見る数字は、入口・来院・取り消し・埋まり具合・2回目の5つ

整体院の予約システムを入れた後は、毎月同じ数え方で次の5つを見ます。予約システムを入れる目的は、施術中に取りこぼしていた予約を受け、初回のお客様に2回目も来てもらうことなので、予約の数だけで判断しないようにします。

見る数字 数え方の例 動いたときに見直すこと
入口ごとの予約 Googleマップ・ホームページ・LINE・電話ごとの予約の数 入口の行き先、予約ボタンの置き場所
初回の予約と来院 初診の予約の数と、そのうち来院した数 予約の確認の連絡、初めての方へのページ
取り消しと無断キャンセル 期限前・期限後の取り消し、無断キャンセルの数 リマインドの時刻と手段、取り消しの決まりの見せ方
埋まり具合 施術者ごと・ベッドごとに、予約で埋まった時間の割合 枠の長さ、初診を受ける時間帯、施術者の出勤の組み方
2回目の予約 初回の来院のうち、決めた日数のうちに2回目の予約をした人の数 会計のときの次回予約の案内、初回の後の連絡

埋まり具合を数えるときは、休みの枠や、期限後に取り消された枠を分母と分子のどちらに入れるかを先に決めます(稼働率の定義の記事)。予約の記録に入口を残しておくと、どこから来た予約かを後から数えられます。毎月のまとめを予約のデータから自動で作る方法は、ジム向けの月次レポートの自動化の記事と同じ考え方で作れます。

やってはいけないこと

整体院の予約システムで、入れた後に手作業や取りこぼしが増える4つの失敗です。どれも、導入のときに決めることを後回しにしたことから起きます。

ポイント1. 施術の時間だけで枠を作る

施術の時間だけでメニューを登録すると、着替えや片付け、初診の説明の時間が足りず、予約が後ろにずれていきます。お客様を待たせるだけでなく、遅れを取り戻すために次の予約の施術を短くすることにもなります。枠の長さは、ベッドと施術者がふさがる時間全体で決めます。

ポイント2. 紙の予約表とWeb予約を並べて使い続ける

電話の予約は紙、Webの予約はシステム、と2つを並べると、同じ時間に2人の予約が入ります。切り替えの日を決め、その日からは電話の予約も同じ画面に入れます。

ポイント3. 予約の入口をばらばらにする

Googleマップは古い予約サービス、ホームページは新しい予約システム、LINEはトークで受付、のように入口ごとに行き先が違うと、院の側でどこに予約が入ったかを毎日確かめることになります。入口はすべて1つの予約の入力画面にそろえ、使っていない予約先がGoogleマップに出ていないかもときどき確かめます。

ポイント4. 予約のフォームに問診の項目を入れる

予約のフォームに体の状態の欄を足すと、予約の一覧を見られる人全員が問診の答えを見られる状態になりがちです。問診票は予約の確定後に別のリンクで送り、見られる人を絞ります。

導入前のチェックリスト

整体院の予約システムを選ぶ前、入れ替える前に、次の項目を確かめておくと、既製のサービスを試すときにも、つなぐ・作る相談をするときにも話が早く進みます。

  • メニューごとに、着替え・説明・片付けを含めた枠の長さを決めた
  • 施術者の指名を、指名する・指名しない・前回と同じ人のどれで受けるかを決めた
  • 初診で足す時間と、初診を受ける時間帯を決めた
  • ベッドと個室の数と、メニューごとに使える部屋を書き出した
  • 回数券の残りをどこで数えるかと、会計のときの次回予約の入れ方を決めた
  • 取り消しの期限と、期限後の取り消し・無断キャンセルの扱いを文章にした
  • リマインドを何の手段で、いつ送るかを決めた
  • 問診票を予約と分けて持ち、見られる人を絞る形を決めた
  • 電話で受けた予約を、受付がその場で予約システムに入れる流れを決めた
  • Googleマップ・ホームページ・LINEの予約の入口を、同じ行き先にそろえた
  • 予約とお客様のデータを、表計算で読める形で書き出せるかを確かめた
  • 切り替えの日と、先の予約と回数券の残りの移し方を決めた
  • 実機のスマホで予約を最後まで通し、お客様と院の両方に連絡が届くことを確かめる担当を決めた

自社でやる場合と、任せる場合

自社で進める場合は、5つのことと取り消しの決まりを決める院長と、それを予約システムの設定に入れて、実機のスマホで予約を通して確かめる担当が要ります。既製の予約サービスで足りる場合でも、切り替えの日の段取り、先の予約と回数券の残りの移し替え、予約の入口のつなぎ替えは、院の側でしかできない仕事です。公式LINEやホームページとつなぐ場合や、院に合わせて作る場合は、予約の仕組みを実装し、メニューや施術者が変わるたびに直せる開発の担当も要ります。

任せる場合、株式会社bundlyzeでは、ホームページとLPの制作をお受けしています。予約の入口や料金・体験の見せ方まで、一緒に設計します。業種を問わず使える予約管理の仕組みを、企画から稼働後の運用まで開発してきました。株式会社bundlyzeでは、公式LINEと予約・顧客管理をつなぐ仕組みを開発しています。5つのことの整理から、既製の予約サービスにLINEやホームページをつなぐ部分、院に合わせた予約の仕組みづくり、予約の入口のつなぎ替え、公開前のスマホでの通しの確認までを受け持ちます。大阪・兵庫を中心とした関西の事業者の方とお仕事をしています。高知や沖縄など遠方の方のご相談は、オンラインでもお受けしています。予約の仕組みの相談はシステム開発の案内ページから、予約の入口を含めたホームページの作り直しの相談はホームページ制作のご案内から受け付けています。

出典(一次情報)

Googleのビジネスプロフィール、メール、LINEについての説明は、次の公式の資料に基づいています。確認日はどれも2026年10月13日です。ヘルプや料金の説明は改定されることがあるので、設定の前に最新のものを確かめてください。

  • 予約などのリンクはカテゴリごとに最大10個まで追加でき、上に出す優先リンクを選べること、APIやスプレッドシートのアップロードでは追加できないこと、自動で表示される他のサービスのリンクの削除をリクエストできること → Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ローカル ビジネス リンク」
  • 予約サービスの提供元を経由して、プロフィールに予約を設定できること → Google ビジネス プロフィール ヘルプ「サービス提供事業者経由で予約を設定する」
  • すべての送信者にSPFかDKIMの設定を求め、Gmailのアカウントに1日5,000件以上を送る送信者にはSPF・DKIM・DMARCを求めること → Gmail ヘルプ「メール送信者のガイドライン」
  • 応答メッセージは月の通数に数えられず、プッシュメッセージは数えられること → LINE Developers「Messaging APIの料金」

選ぶ前に決める5つのこと、3つの道の分け方、電話の予約との二重予約の防ぎ方、導入の4つの手順、公開前の確かめ方、毎月見る5つの数字、チェックリストは、この記事で決めた進め方で、出典はありません。

よくある質問

整体院の予約システムは、何を決めてから選べばよいですか?

メニューごとの所要時間(施術の時間に着替えと片付けの時間を足したもの)、施術者の指名の受け方、初診の長い枠の時間、ベッドや個室の数、回数券と次回予約の扱いの5つです。この5つを1枚に書き出し、予約システムの設定で表せるかを、実際の予約の流れで試して確かめます。機能の一覧の多さで選ぶと、表せない部分が毎日の手作業として残ります。

整体院の予約システムは、既製のサービスで足りますか?

施術者とベッドの両方が空いている時間を枠にでき、初診と2回目以降で時間を変えられ、予約のデータを書き出せるなら、既製のサービスで足りることが多いです。足りないのがLINEでの連絡やホームページとのつなぎ込みだけなら、既製を予約の正本にして、その部分だけをつなぎます。回数券の持ち方や枠の決め方そのものを表せないときに、院に合わせて作ることを考えます。

電話の予約とWeb予約が二重に入らないようにするには、どうすればよいですか?

予約の記録を1つにします。電話で受けた予約も、紙の予約表ではなく、Web予約と同じ予約システムの画面に受付がその場で入れます。施術中に電話に出られない院では、留守番電話の案内でWeb予約の入口を伝え、折り返しの電話で受けた予約も同じ画面に入れます。同じ枠に2つの予約が同時に入らない作りになっているかは、2台の端末から同時に予約して確かめます。

Googleマップの予約ボタンは、どこにつなげばよいですか?

院が予約の正本にしている予約システムの、予約の入力画面へ直接つなぎます。ホームページの予約ボタンと公式LINEのメニューも同じ行き先にそろえます。Googleマップには、提携する予約サービスのリンクが自動で表示されることがあり、使っていない予約先が出ていたら、ビジネスプロフィールの管理画面から削除をリクエストできます。

予約システムを入れた後は、何の数字を毎月見ればよいですか?

入口ごとの予約の数(ホームページ、Googleマップ、LINE、電話)、初回の予約から初回の来院までの数、取り消しと無断キャンセルの数、ベッドと施術者の埋まり具合、初回の後に2回目の予約をした人の数です。予約の数だけでなく、2回目の予約まで進んでいるかを毎月同じ数え方で並べると、次に直す場所が分かります。

この記事の書き方と確認の方針