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結婚式場のYouTube・ショート動画(Instagramリール・TikTok)をフェア予約につなげる導線。動画ごとの行き先、プロフィールのリンク、UTMでの計測

結婚式場のYouTubeとショート動画(Instagramリール・TikTok)を、フェア予約までつなぐ導線の組み方です。サービスごとのリンクを置ける場所、動画ごとの行き先、プロフィールのリンクの並べ方、UTMでの数え方まで。

この記事の結論:結婚式場のYouTubeやショート動画(Instagramリール・TikTok)をフェア予約につなげるには、動画ごとに「見た人に次に行ってほしい場所」を一つ決め、そこへ届くリンクの置き場所をサービスごとに用意します。ショート動画は説明欄のURLを押せないことが多いので、YouTubeなら関連動画で長い動画へ、InstagramとTikTokならプロフィールのリンクへ送り、そこから予約画面へつなぐ2段の道にします。リンクにはサービス・置き場所・動画の単位でUTMを付け、どの動画から来た人が予約まで進んだかを数えて、次の動画の企画に戻します。

この記事は、式場の広報やSNSの担当、式場の動画やSNSの運用を受け持つ制作会社の方に向けて書いています。動画の撮り方や編集のこつではなく、動画を見た人が予約画面に着くまでの道と、その数え方に絞っています。Instagramの投稿の型やハイライト、DMの対応は、Instagram運用でフェア予約につなげる型で扱っています。特定の式場の事例や、再生数・予約数の目安は載せていません。

結婚式場の動画からフェア予約までは、動画・中継の場所・予約画面の3つの区間で組む

結婚式場の動画をフェア予約につなげる導線は、「動画」「中継の場所(プロフィールや長い動画)」「予約画面」の3つの区間に分けて組みます。ショート動画は、見ている画面から直接サイトへ飛べないことが多いので、真ん中の中継の場所を整えておかないと、見た人がそこで止まります。

区間 見た人がすること 整えるもの 止まりやすい理由
動画 会場の映像を見て、もっと知りたいと思う 映像の中身、最後に出す一言の案内 次にどこを押せばよいかが分からない
中継の場所 プロフィールを開く、長い動画に移る、リンクを探す プロフィールのリンク、長い動画の説明欄と終了画面、関連動画 リンクが多すぎる、動画と関係のない行き先が並ぶ
予約画面 フェアの日程を選び、予約を送る 着地するページ、予約フォーム トップページに送られ、フェアを探し直すことになる

この3つの区間を一つの表にして、動画を出す前に「この動画は、どの中継の場所を通って、どの予約画面へ着くか」を一行で書けるようにしておきます。

リンクを置ける場所は、サービスと動画の長さで違う

フェア予約のURLをどこに置けば押してもらえるかは、サービスと、長い動画かショート動画かで違います。各サービスのヘルプに書かれている置き場所を、式場の導線の目線で並べると次のようになります。

サービス 押せるリンクを置ける場所 押せない、または条件付きの場所
YouTube(長い動画) 動画の説明欄、チャンネルのプロフィールのリンク(最大14件) 終了画面の外部サイトへのリンクは、YouTubeパートナープログラムに参加しているクリエイターに限られる
YouTube(ショート動画) 関連動画(自分の長い動画、ショート動画、ライブ配信)、チャンネルのプロフィールのリンク ショート動画の説明とコメントに書いたURLはクリックできない
Instagram(リール) 自己紹介のリンク(有料のサブスクを使わなければ最大5つ) 本文に書いたURLは押せないため、プロフィールのリンクへ案内する
TikTok プロフィールのリンク(表示されるかはアカウントの種類などで変わる) 動画にサイトへのリンクを付ける「誘導先リンク」は、条件を満たした一部の利用者向け

YouTubeのヘルプでは、外部へのリンクを使うには、チャンネルで上級者向け機能を使えるようにしておく必要があると説明されています。関連動画も、上級者向け機能にアクセスできるユーザーだけが追加できます。動画を出し始める前に、チャンネルの設定でこの機能が使える状態かを確かめておきます。

TikTokでは、プロフィールにWebサイトのリンクが出るかどうかが、アカウントの種類や地域で変わります。式場のアカウントで実際にリンクの欄が出るかを、スマホのアプリで確かめてから導線を決めます。

動画ごとに行き先を一つに決め、最後の一言でそこを示す

動画は1本ごとに、見た人に次に行ってほしい場所を一つだけ決めます。行き先が決まっていれば、動画の最後に入れる一言の案内と、プロフィールのリンクの並びをそろえられるので、見た人が迷わずに予約画面まで進めます。

式場で作ることの多い動画と、行き先の組み合わせの例です。

動画の種類 見た人に起きてほしいこと 行き先 最後の一言の例
会場を歩く順に見せる映像 実際に歩いてみたいと思う 見学の予約、または会場を見るフェアの一覧 「会場を歩けるフェアは、プロフィールのリンクから」
今月のフェアの告知 日程を見て予約する フェアの一覧(その月の開催分) 「日程はプロフィールの一番上のリンクで」
料理や試食の映像 試食付きのフェアに興味を持つ 試食付きのフェアに絞った一覧 「試食できる回はリンクの2番目から」
プランナーが質問に答える映像 不安が減り、相談してみようと思う 相談の予約、またはLINEの友だち追加 「聞きたいことはLINEで受け付けています」
長い動画(会場の紹介、挙式の流れ) 検討の材料を集め、比べる 説明欄からフェアの一覧と見学の予約 「説明欄にフェアの日程を載せています」

最後の一言は、映像の中の文字ではなく、話す声や本文で伝えても構いません。大事なのは、プロフィールのリンクの並び順と、一言で示す番号や名前が一致していることです。リンクの並びを入れ替えたら、過去の動画の一言と食い違っていないかも確かめます。

YouTubeでは、ショート動画から長い動画へ、長い動画から予約画面へ送る

YouTubeでは、ショート動画で興味を持った人を、関連動画の機能で長い動画へ送り、長い動画の説明欄とチャンネルのリンクから予約画面へ送る、という2段の道を作ります。ショート動画の説明欄のURLは押せないので、ショート動画から直接予約画面へ送ろうとしないことが出発点です。

組み方の手順は次のとおりです。

  1. 受け皿になる長い動画を用意する。 会場の紹介、挙式の流れ、フェアの過ごし方など、検討の材料になる動画を数本つくる
  2. 長い動画の説明欄の最初の数行に、フェアの一覧と見学の予約のリンクを置く。 どちらにもUTMを付けておく
  3. ショート動画ごとに、関連動画として長い動画を1本選ぶ。 会場の映像のショート動画なら会場の紹介の長い動画、というように内容がつながるものを選ぶ
  4. チャンネルのプロフィールのリンクを、フェアの一覧、見学の予約、相談の窓口の順に並べる。
  5. 動画を出したら、スマホのアプリで、ショート動画から長い動画、説明欄のリンク、予約の送信まで通しで試す。

終了画面で外部のサイトへ送るリンクは、YouTubeパートナープログラムに参加していることが条件です。参加していない場合は、終了画面では長い動画の再生リストやチャンネル登録を示し、予約画面への案内は説明欄に任せます。

InstagramリールとTikTokでは、プロフィールのリンクを動画の行き先と同じ並びにする

InstagramリールとTikTokでは、見た人が押せるリンクの場所はほとんどプロフィールなので、プロフィールのリンクの並びを、動画で案内する行き先の順にそろえます。Metaの説明では、有料のサブスクを使わない場合、Instagramのプロフィールに並べられるリンクは最大5つです。そのため、動画で案内する行き先もこの数に収まるように絞ります。

並べ方の考え方は次のとおりです。

  • 一番上は、いま出している動画の多くが案内する行き先にする。 フェアの告知が多い時期はフェアの一覧、会場の映像が多い時期は見学の予約
  • リンクの名前は、動画の一言と同じ言葉にする。 動画で「試食できる回」と言ったら、リンクの名前も同じ言葉にする
  • 行き先はトップページではなく、予約に近いページにする。 フェアの一覧、見学の予約のフォーム、相談の窓口
  • 終わったフェアのページに送らない。 告知の動画が古くなったら、リンクの行き先を一覧のページに戻す

TikTokでリンクの欄が使えない場合は、Instagramのプロフィールや、検索で式場名を探してもらう案内に切り替えます。どの場合も、プロフィールの文に式場名とエリアを入れておくと、リンクを押さなかった人が後から検索で式場のサイトにたどり着きやすくなります。

UTMは、サービス・置き場所・動画の3つの単位で値を決める

動画から来た人を数えるには、プロフィールや説明欄に置くリンクに、計測用のパラメータ(UTM)を付けます。値は「どのサービスか」「どの置き場所か」「どの動画か」の3つの単位で決め、一覧にして関わる担当者みんなで同じものを見ます。

単位 使うパラメータ 値の決め方の例
サービス utm_source youtube、instagram、tiktok(すべて小文字)
置き場所の種類 utm_medium 動画から来た流れであることが分かる値を一つ決め、全サービスで同じにする
置き場所 utm_campaign channel_link(チャンネルやプロフィールのリンク)、description(長い動画の説明欄)
動画やリンクの区別 utm_content 説明欄なら動画ごとの短い名前、プロフィールなら fair_list や visit のようなリンクの役割

GA4のヘルプによれば、UTMに入れる値は大小の文字を区別して数えられ、標準としては小文字で書くよう勧められています。プロフィールのリンクは多くの動画から共通で押されるので、動画ごとの区別はできません。動画ごとに数えたいときは、YouTubeの長い動画の説明欄のように、動画ごとに別のリンクを置ける場所を使います。

数える数字は、再生回数だけでなく、次の段の数字を並べます。

段 見る数字 見る場所
動画 再生回数、最後まで見た割合 各サービスの分析の画面
中継の場所 プロフィールを開いた数、リンクを押した数、関連動画から長い動画に移った数 各サービスの分析の画面
予約画面 UTMごとの訪問数とフェア予約の数 GA4の参照元とメディアの表、キャンペーンの表

動画から着いたページには、動画と同じ場面を最初に見せる

動画から予約画面へ来た人が迷わないように、着地するページの最初の画面に、動画と同じ場面の写真や言葉を置きます。動画で見たチャペルの扉や料理が着いたページでも最初に見えれば、見た人は「さっきの続きだ」と分かり、そのまま日程を選びに進めます。

着地ページの点検項目を挙げます。

  • 最初の画面に、動画と同じ場面の写真と、フェアの日程を選ぶボタンがある
  • スマホのアプリの中のブラウザで開いても、予約フォームの入力と送信が最後まで進む
  • 動画で案内した特典や条件が、ページの表記と一致している
  • ページの表示が重くない。 動画をページに埋め込む場合は、最初の画面の表示を遅くしないように置き方を決める

InstagramやTikTokのアプリの中で開いたブラウザは、普段使うブラウザと動きが違うことがあります。新しいリンクを置いたときは、それぞれのアプリから実際に押し、予約が送り終わる画面まで自分で通してみます。

出演する人の了承と、依頼した動画の広告の表示を先に決める

動画に人が写る場合は、了承の範囲を先に決め、依頼して作ってもらった動画には広告だと分かる表記を付けます。動画は写真より長く残り、サービスをまたいで使い回されやすいので、使ってよい範囲を記録しておかないと、後から外せなくなります。

写る人や作り手 先に決めておくこと
式場のスタッフ どのサービスに、いつまで出してよいか。退職したときの扱い
モデル 撮影の契約の中で、使ってよいサービスと期間
挙式を挙げたお二人とゲスト お二人の了承に加え、写っているゲストの扱い。了承の範囲を記録して共有する
依頼して投稿してもらう人(卒花、インフルエンサーなど) 謝礼や特典の有無と、広告であることの表示

消費者庁のページによると、令和5年10月1日以降、一般の消費者から見て広告と見分けにくい広告が、景品表示法の規制にかかるようになりました。規制の対象になるのは広告主である事業者なので、式場が依頼した動画であれば、式場の側で表示の決まりを伝えて確かめる必要があります。

株式会社bundlyzeではWEB戦略代行(外部のWeb責任者)として、SNSを含む経路をまたいだ導線の設計と計測、毎月の見直しの進行までをお受けしています。動画から予約を数える仕組みや、経路をまたぐ見直しは、WEB戦略代行のご案内の中で扱っています。

出典

リンクの置き場所に関わる各社の資料を、2026年10月3日付でそれぞれ開いて確かめました。リンクを置ける場所や条件は各サービスで各サービスの都合で変わるため、設定する日にもう一度開いてください。

よくある質問

YouTubeのショート動画の説明欄に、フェア予約のURLを書けば予約につながりますか?

YouTubeのヘルプでは、スパムや詐欺を減らすため、ショート動画の説明やコメントに書いたURLはクリックできないと説明されています。ショート動画からは、関連動画として自分の長い動画につなぎ、その説明欄や終了画面、チャンネルのリンクから予約画面へ送る、という2段の道を作ります。

動画の再生回数が多いのに、フェア予約が増えません。何から見直しますか?

まず、動画ごとに行き先が決まっているか、プロフィールのリンクがその行き先と同じ並びになっているかを確かめます。次に、リンクに付けたUTMで、どの動画やどのサービスから来た人が予約まで進んでいるかを数えます。再生回数より、プロフィールを開いた数やリンクを押した数のほうが、予約との結びつきを見やすい数字です。

式を挙げたお二人の動画や、依頼して撮ってもらった動画を使ってもいいですか?

お二人と写っているゲストの了承の範囲を確かめてから使います。特典や謝礼と引き換えに投稿をお願いした動画は、景品表示法が定めるステマ規制にかかり得ます。その場合は、見た人に広告だと伝わる表記を、動画や本文に添えてもらいます。判断に迷うときは、消費者庁の資料を確かめるか、専門家に相談してください。