フィットネス・健康

Googleカレンダーで予約を受けるフォームとの比較と限界

Googleカレンダーの予約スケジュールとGoogleフォームで予約を受ける形を、ジム・整体院の業務で比べます。作り方、二重予約、キャンセル、通知、複数のトレーナーの扱いと、専用の予約システムへ移す線まで。

この記事の結論:小さな店がGoogleの道具だけで予約を受ける形は、1人の担当が1対1で受けるならGoogleカレンダーの予約スケジュール、定員のあるレッスンを受けるならGoogleフォームとスプレッドシートです。予約スケジュールは空いた枠だけを見せ、選ばれた時点で予定が入ります。ただし各枠は1回しか予約できず、個人のGoogleアカウントで作れる予約ページは1つです。Googleフォームは何でも聞けますが、埋まった枠を止める機能が確認できなかったので、店が確定の連絡を返す「希望の受付」として使います。トレーナーが2人以上で指名とおまかせの両方がある、回数券と予約を結びたい、キャンセルの締め切りを仕組みで止めたい、LINEで連絡したい、のどれかが続いたら、専用の予約システムやLINE連携へ移る時期です。

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この記事は、小さなパーソナルジム・ピラティススタジオ・整体院の経営者の方に向けて、Googleの道具でどこまで受けられるかを書きます。製品を選ぶ段階ならジム・スタジオの予約システムの選び方と整体院の予約システムの選び方が先です。予約の決まりそのものはキャンセルの決まりの記事に分けています。

手順と仕様は、2026年11月2日にGoogleの公式のヘルプを読んで書きました。GoogleカレンダーとGoogleフォームの実際の画面では試していません。 同じ枠に2人が同時に申し込む試験もしていません。画面の名前や手順は、ヘルプの記載をもとにしています。枠のシートの式だけは、スプレッドシートの計算を再現するライブラリで動かしました。試せなかった範囲は、後半の「試せなかった範囲」にまとめます。

予約スケジュールとGoogleフォームは、確定する時点が違う

2つの大きな違いは、予約がいつ確定するかです。予約スケジュールは、お客様が枠を選んだ時点でカレンダーに予定が入ります。Googleフォームは回答が届くだけなので、店が空きを見て返事をした時点で確定します。

比べる所 予約スケジュール Googleフォーム+スプレッドシート
お客様に見えるもの 空いている予約時間だけ 店が書いた選択肢
確定の時点 枠を選んだ時点 店が返事をした時点
同じ枠の重なり 各予約時間は1回のみ。予約が入ると枠が消える 止める機能は確認できず、店が見つけて断る
定員のあるレッスン 各予約時間が1回のみなので向かない 残りの数を手で数えれば受けられる
お客様の取り消し 確認メールのリンクから 確認したヘルプに機能の記載はなく、電話やメールで連絡をもらう
日時の変更 手順は見つからず、取り消して取り直す形 店が手で書き換える
店への通知 主催者へメール 新しい回答のメール通知をオンにする
お客様への連絡 確認メール。リマインダーは対象のプラン 回答のコピーのみ。確定とリマインドは店が手で送る
聞ける項目 名・姓・メールアドレスは必須で、項目を足せる 自由
電話の予約 カレンダーに「予定あり」で入れる 照合のシートに手で足す

どちらを使うかは、枠の形で決めます。

店の形 向く形 理由
トレーナー1人のパーソナルジム、施術者1人の整体院 予約スケジュール 1枠1人で、予定とWebの枠が1つのカレンダーにそろう
体験だけWebで受け、通常の予約は店頭や会話で決める店 予約スケジュール メニューが1つなら、予約ページが1つでも足りる
定員のあるピラティスのレッスン Googleフォーム 1つの枠に複数の予約を入れられる形はこちらだけ
問い合わせの多い店で、希望を聞いてから調整したい Googleフォーム 聞く項目を自由に決められる
トレーナーが2人以上で、指名とおまかせの両方がある どちらも苦しい 後の節で書くとおり、ここが限界の線に近い

Googleカレンダーの予約スケジュールは、6つの手順で作る

予約スケジュールは、パソコンのブラウザで作ります。ヘルプには、AndroidやiPhone・iPadのカレンダーアプリでは作れないと書かれています。

手順1. 店のアカウントで作る

個人のスマホのアカウントではなく、店で持つGoogleアカウントで作ります。ヘルプには、予約ページは常に公開され、リンクを知っていれば誰でも予約ページ、プロフィール写真、アカウント名を見られるとあります。個人の名前や写真が店の予約ページに出ないよう、ここで分けておきます。

手順2. 「作成」から「予約スケジュール」を選ぶ

Googleカレンダーの左上の「作成」から「予約スケジュール」を選びます。タイトルは、リンクを知っている全員に見え、カレンダーにも出ます。「体験トレーニング 60分」のように、お客様が読んで分かる名前にします。

手順3. 予約の長さと、受ける時間を決める

設定する項目は次のとおりです。

設定 決めること ジム・整体院の例
予約の長さ 1回の時間。一覧になければカスタム 体験60分
通常時の空き時間 曜日ごとの受ける時間 平日10時〜20時。昼の休憩は別の時間帯に分ける
予約受付期間 何日先まで受けるか、何時間前で締め切るか 2か月先まで、前日までなど
臨時の空き時間 祝日など特定の日の変更 年末年始、研修の日
準備時間 予約と予約の間にあける時間 着替え、器具の片づけ、ベッドの準備
1日あたりの予約件数の上限 1日に受ける数 体力や準備の都合で絞るとき

ヘルプには、締め切りの初期の設定は予定の開始の4時間前で、設定した直後は当日の空きが出ないことがあると書かれています。作った直後に当日の枠が見えなくても、この設定を先に見ます。

手順4. カレンダーの重なりを確かめる設定をオンにする

「カレンダーで空き情報を確認する」をオンにします。ヘルプによると、これをオフにすると、「予定あり」の時間帯も予約ページに出ます。休みや外出の予定が入っていても、お客様には空きに見えることになります。

手順5. 予約ページを整える

予約ページの設定で、次の4つを入れます。

  • 場所:「対面会議」を選び、説明に店の住所と入り方を書く
  • 説明:予約ページ、確認メール、予定の説明の3か所に出るので、持ち物と遅刻の連絡先を書く
  • 予約フォーム:名・姓・メールアドレスは必須。電話番号と「初めてか」の項目を足す
  • 確認とリマインダー:確認メールを設定する。リマインダーは最大5件まで、本文は編集できない

体の状態や既往歴は、ここでは聞きません。予約と問診の記録を分ける考え方は予約と問診票のWeb化の記事に書きました。

手順6. リンクを貼るか、ホームページに埋め込む

左側の「予約ページ」でリンクをコピーし、公式LINEのあいさつやSNSのプロフィールに貼ります。ホームページには、ページの中に予約画面を置く「インラインの予約ページ」か、押すと開く「ポップアップを開くボタン」を埋め込めます。使っているホームページの仕組みで使えるかは、ヘルプの表で確かめます。

プランで変わる機能

ヘルプの比較表をまとめると、次のとおりです。比較表の列に、個人のGoogleアカウントとBusiness Starterはありません。この2つは、ヘルプの冒頭に「予約ページを1つ作れる」と書かれています。Workspace Frontline、Essentials、提供を終えた以前のサブスクリプションでは、予約スケジュールを作れません。

機能 Google One プレミアム、Google AI Pro・Ultra Workspace Individual Business Standard・Plus
複数の予約スケジュール ○ ○ ○
リマインダーメールの自動送信 ○ ○ ○
複数カレンダーでの空き状況の確認 ○ ○ ○
予約に対する支払いの受け付け ― ○ ○
スパム予約を防ぐメールアドレスの確認 ― ○ ○
予備のカレンダーへの予約スケジュールの追加 ― ― ○
最大20人の共同主催者 ― ― ○

比較表のEnterprise、教育、Nonprofitsの列は、Business Standard・Plusと同じです。個人のアカウントのまま使うなら、前日の連絡は店が手で送る前提で考えます。

Googleフォームとスプレッドシートは、希望の受付として作る

Googleフォームで予約を受けるときは、回答を「希望」として受け、店が空きを確かめて確定の連絡を返す形にします。フォームは回答を集める道具で、枠の空きを数えません。

手順1. 質問を作る

質問 形式 書き方
希望の枠 プルダウンかラジオボタン 「11月5日10時 ピラティス」のように、受ける枠を並べる
第2希望 プルダウンかラジオボタン 必須にしない
名前 記述式 電話で呼べるよう、かなも聞く
電話番号 記述式 回答の検証で形式を確かめられる
初めてか ラジオボタン 初めて、通っている
担当の希望 ラジオボタン 名前と「おまかせ」

日付と時刻の形式の質問には、入力できる範囲を絞るルールがヘルプに載っておらず、選んでほしくない時間も入力できます。枠の選択肢を店が並べるほうが、断る回数が減ります。

手順2. 設定を4つ確かめる

設定 入れる値 理由
メールアドレスを収集する 回答者からの入力 「確認済み」は、Googleアカウントのアドレスを集める設定
回答のコピーを回答者に送信 常に表示 申込の控えになる。ヘルプには迷惑メールのフィルタで届かない場合があるとある
確認メッセージ 「まだ確定ではありません。○時間以内に連絡します」 送った時点で予約が取れたと思われるのを防ぐ
結果の概要を表示する オフ オンにすると、回答できる全員が各回答の全文を見られる

「回答を1回に制限する」はオフのままにします。ヘルプでは、この設定の説明に、入力にはGoogleアカウントへのログインが必要とあります。同じお客様が次の予約で使えなくなるうえ、ログインしていない人を入口で止めてしまいます。

「回答の編集を許可する」もオフにします。送った後に希望の枠が書き換わると、店の確認が追いつきません。

手順3. 回答をスプレッドシートへ送る

「回答」の「概要」から、右上のその他のアイコン、「回答の送信先を選択」と進み、新しいスプレッドシートを作ります。フォームの共同編集者は、連携したスプレッドシートにも入れます。ヘルプには、フォームの権限を後で変えてもスプレッドシートには反映されないとあるので、スタッフが辞めたときは両方から外します。

手順4. 通知をオンにする

「回答」のその他のアイコンから「新しい回答についてのメール通知を受け取る」を選びます。通知は人が見て初めて意味があるので、誰が、1日のいつ見るかを決めます。

手順5. 別のシートで、枠ごとの残りを数える

回答が入るシートには手を入れず、同じファイルに「枠」のシートを足します。回答のシートで希望の枠がC列のときの例です。シートの名前は、実際の名前に置き換えます。空白を含む名前でも動くよう、' で囲んだままにします。A列の文字は、フォームの選択肢と1文字も違わないようにそろえます。

列 項目 入れ方
A 枠 手で入れる
B 定員 手で入れる。パーソナルは1
C 申込 =COUNTIF('回答'!$C:$C,A2)
D 調整 手で入れる。取消は+1、電話の予約は-1
E 残り =B2-C2+D2
F 判定 =IF(E2<0,"超過",IF(E2=0,"満席",""))

この式は、スプレッドシートの計算を再現するライブラリのHyperFormula 2.7.1に架空の回答を入れて動かしました。定員5に申込5件で「満席」、6件で「超過」、D列の+1と-1で残りが増減すること、空白が1つ違う回答や別の名前の枠を数えないことを確かめました。Googleスプレッドシートの実物では動かしていないので、使う前に架空の回答を3件ほど送って確かめます。

式は、枠を入れた行にだけ入れます。A列が空の行では、HyperFormulaはエラーになりました。枠の名前に ? と * は使いません。COUNTIFのヘルプのとおり任意の文字として扱われ、別の枠まで数えることがあります。第2希望で受けた人は、式では動かないので、第1希望の枠のD列に+1、受けた枠のD列に-1を入れます。

手順6. 公開して、毎日の流れを決める

右上の「公開」から公開し、「一般的なアクセス」で、リンクを知っているすべてのユーザーが答えられるようにします。公開しないと回答は受け付けられません。リンクのほか、「HTMLを埋め込む」でホームページにも置けます。

毎日の流れは次の4つです。

  1. 通知を見て、枠のシートの判定を確かめる
  2. 判定が「超過」でなければ、確定の連絡をメールか電話で返す。申込の数には今の回答も入っているので、「満席」はその人で埋まったという意味になる
  3. 超過していれば、第2希望を見て連絡する
  4. 満席になった枠を、フォームの選択肢から外す

返事が遅いと、その間に別の店を探されることがあります。店を閉めている時間の分は翌朝に返す、と確認メッセージに書いておきます。

二重予約は、電話や店頭の予約と、フォームの申込で起きる

予約スケジュールでの二重予約は、主に電話や店頭の予約との間で起きます。Googleの道具は、カレンダーに入っていない予約を知らないからです。Googleフォームでは、Web同士でも起きます。

起きる場面 予約スケジュール Googleフォーム
同じ枠に2人が申し込む 各予約時間は1回のみ。ほぼ同時の動きはヘルプに書かれていない どちらも受け付ける。店が片方に断りを入れる
満席の後に申し込む 枠が消えるので起きにくい 選択肢を外すまで受け付ける
電話や店頭の予約 カレンダーに入れるまで枠は空いたまま 枠のシートに足すまで残りが合わない
別のカレンダーの予定 メインのカレンダーの外は、対象のプランで確認の設定が要る ―
別の担当の予定 共同主催者の空き時間は初期の設定では確認されない ―
部屋やベッドの取り合い リソースのカレンダーには予約を追加できない。部屋を数える説明は確認したヘルプにない 店が頭の中で数える

いちばん効く手当ては、電話を受けた人がその場でカレンダーに「予定あり」の予定を入れることです。ヘルプには、「予定あり」の時間帯の予約時間は予約ページに表示されないとあります。店頭の次回予約も同じです。紙の予約表に書いて後で写す形だと、その間に枠が空いて見えます。

Googleフォームの「回答数で終了」は、枠ごとの上限ではなく、フォーム全体の回答数の上限です。ヘルプには、複数のユーザーが同時に回答すると、上限に関係なく回答が受け付けられると書かれています。質問の形式を並べたヘルプにも、選択肢ごとに上限を付ける機能は書かれていません。「1列につき1件の回答に制限」は、1人の回答の中の決まりで、お客様どうしの取り合いを止めるものではありません。

開発の側から見た二重予約の防ぎ方は、二重予約の防止の記事に書いています。

会社サイトの関連ページ予約管理システムの選び方

キャンセルは取れるが、締め切りと変更は店の運用になる

予約スケジュールのキャンセルは、お客様と店の両方からできます。一方で、締め切りを過ぎた取り消しを止める設定と、日時を変える手順は確認できませんでした。

操作 予約スケジュール Googleフォーム
お客様の取り消し 確認メールの「予約をキャンセル」 電話やメールで連絡をもらう
店の取り消し カレンダーの予定から「予約をキャンセル」 枠のシートのD列に+1を入れ、連絡する
空いた枠 予約ページにまた出る 外した選択肢を戻す
通知 メインのカレンダーなら、主催者、共同主催者、予約した人へメール 手で送る
日時の変更 取り消して取り直す案内にする 店が書き換える

気をつける点が3つあります。

  • 締め切りの設定が確認できない。 作成のヘルプの設定は、予約を受ける締め切りを扱うもので、取り消しの締め切りは書かれていません。「前日18時まで」と決めている店は、それを過ぎた取り消しもリンクから通る前提で、説明の文に決まりを書いて案内します
  • 確認メールを転送すると、受け取った人も取り消せる。 ヘルプに書かれています。家族の予約をまとめて転送するような場面で起こり得ます
  • お金は自動で戻らない。 予約時の支払いはStripeとの連携が要り、対象のGoogle Workspaceの機能です。ヘルプには、取り消しても払い戻しは自動では処理されず、キャンセルポリシーは予約フォームとリマインダーメールに表示されるとあります。決まりどおりに扱うのは主催者の役目です

取り消しの期限や無断のキャンセルの数え方は、Googleの設定ではなく店の決まりです。決め方は、キャンセルの決まりの記事を見てください。回数券の店は、取り消しのたびに回数を手で戻す作業も残ります。

通知は、確認までは届くが、前日の連絡は分かれる

予約の確認のメールは、予約スケジュールなら自動で届きます。差が出るのは前日の連絡です。

連絡 予約スケジュール Googleフォーム
店への新しい予約の通知 主催者へメール 回答の通知メール
お客様への受付の連絡 確認メール 回答のコピー
確定の連絡 枠を選んだ時点で確定 店が手で送る
前日のリマインド 対象のプランで最大5件。本文は編集できない 店が手で送る
LINEでの連絡 確認したヘルプには書かれていない 確認したヘルプには書かれていない

自動で届く連絡は、どの形もメールです。予約スケジュールではメールアドレスが必須なので、メールを普段見ないお客様は確認を見落とします。LINEでやり取りしているお客様が多い店ほど、ここが先に苦しくなります。

複数のトレーナーは、予約ページの数と空きの見方で詰まる

トレーナーが2人になると、Googleの道具の弱い所がまとめて出ます。予約を受ける形は3つありますが、どれも何かを手で補います。

形 やり方 できること 残る問題
担当ごとにアカウントを分ける 各トレーナーのGoogleアカウントで予約ページを1つずつ作り、ホームページに並べる 指名の予約 「おまかせ」が表せない。部屋やマシンの重なりは数えない。メニューは1人1つ
対象のプランで、予約スケジュールを増やす メニューごと、担当ごとに分ける 体験60分と通常45分を並べられる プランの確認が要る。予備のカレンダーはBusiness Standard・Plus以上の表の対象
共同主催者を足す 同じ組織のメンバーを追加する 予約の通知を複数人で受ける 最大20人の共同主催者はBusiness Standard・Plus以上の表の対象。ドメインの外の人は追加できない。空いている人へ自動で割り振る説明は、確認したヘルプにはない

Googleフォームなら、担当の質問を置くだけで受けられます。その代わり、店が担当ごとの空きを見て確定します。

おまかせの予約を1人に割り振るには、「その時間に空いている担当」を数える処理が要ります。シフトから空きを出す考え方はシフトと予約枠の連動の記事に書きました。Googleの道具だけでこの処理を手で続けるのは、トレーナーが増えるほど難しくなります。

限界を超えたら、専用の予約システムやLINE連携へ移る

移る時期は、予約の件数ではなく、手で埋めている作業で決めます。次のどれかが毎週起きるなら、Googleの道具の範囲を超えています。

起きていること Googleの道具で足りない理由 移る先
トレーナーが2人以上で、指名とおまかせの両方がある 空いている担当を数える仕組みがない 担当ごとの枠を持つ予約システム
定員のレッスンを手で数え、確定の返事に時間を取られる 枠の残りをフォームが数えない 定員を数え、その場で確定する予約システム
回数券の消化と予約を別々に書いている 予約と回数の記録がつながらない 予約と回数を同じ記録に持つ仕組み
キャンセルの締め切りを仕組みで止めたい 取り消しの締め切りの設定が確認できない 取り消しの決まりを設定できる予約システム
LINEで確認やリマインドを送りたい Googleの道具の中で完結しない 公式LINEと予約をつなぐ形
2店舗目を出す 店ごとに別の予約ページと予定になる 店舗を分けて持てる仕組み
電話とWebの予約を写す作業が毎日ある 受け口ごとに記録が分かれる 予約の記録を1つにする

Googleフォームの回答をきっかけにカレンダーへ予定を作る手もあります。Apps Scriptのインストール可能なフォーム送信トリガーを使う形です。ただし、それは小さな開発で、作った人が辞めた後も直せるかが問題になります。空きの確認と登録を分けると同時の申込で重なるので、二重予約の防止の記事の話がそのまま当てはまります。どこまで手で作るかの目安はノーコードと開発の分かれ目の記事にあります。

移る先を探すときは、製品の一覧を比べる前に、自社の予約の型を書き出します。考え方は会社のコラム予約管理システムの選び方にまとめています。LINEで受ける形を選ぶ段階ならLINEで予約を受ける3つの形が先で、自社で作ると決めた後はLINE予約システムの作り方の記事に手順があります。

移るときも、Googleで受けてきた記録は無駄になりません。お客様の名前と連絡先を台帳に整えておけば、そのまま移す材料になります。台帳の持ち方と移す手順は整体院の顧客管理の記事に書いています。

会社サイトの関連ページパーソナルジムのWeb集客と予約の仕組み

やってはいけないこと

  • 個人のアカウントのまま予約ページを公開する。 プロフィール写真とアカウント名が、リンクを知っている全員に見えます
  • フォームの送信で予約が取れたように書く。 確定の連絡を返す形なら、確認メッセージに「まだ確定ではありません」と書きます
  • 「結果の概要を表示する」をオンにする。 回答できる全員が、ほかのお客様の回答まで見られます
  • 電話の予約を紙にだけ書く。 Webの枠が空いたままになります
  • 「カレンダーで空き情報を確認する」を理由なくオフにする。 休みや予定のある時間も空きに見えます
  • 回答の入るシートに関数や列を足す。 数える処理は別のシートに分け、回答の行には手を入れません
  • スタッフが辞めたときに、フォームだけ外す。 スプレッドシートの権限は別なので、両方から外します

公開前に確かめること

  • 店で持つアカウントで作り、名前と写真が店のものになっている
  • スマホから店の予約ページを開き、申込を最後まで通した
  • 確認メールが、店と、お客様の役で申し込んだ宛先の両方に届いた
  • 確認メールのリンクから取り消し、枠が予約ページに戻った
  • 店から取り消し、キャンセルのメールが届いた
  • 「予定あり」の予定を入れ、その時間が予約ページから消えた
  • 2台のスマホで同じ枠にほぼ同時に申し込み、結果を確かめた
  • 当日の枠の出方が、受付の締め切りの設定どおりだった
  • フォームは、ログインしていないスマホからも送れた
  • フォームの確認メッセージに、確定の連絡の時間を書いた
  • 回答の通知を見る人と時間を決めた
  • 止まったときの連絡先を、予約の説明に書いた

お客様の情報の扱いは専門家に確かめてください。

試せなかった範囲

書いたことのうち、確かめた範囲とそうでない範囲を分けます。

確かめたこと:

  • 2026年11月2日に、出典に並べたGoogleの公式のヘルプを読み、書いてある内容と照らし合わせました
  • 枠のシートの式を、HyperFormula 2.7.1で動かしました。定員ちょうど、定員超え、D列の調整、空白が1つ違う回答、シートの名前に空白がある場合、第2希望で受ける場合を見ました

確かめていないこと:

  • GoogleカレンダーとGoogleフォームの実際の画面での操作は、1つも試していません
  • 予約スケジュールに2人がほぼ同時に申し込んだときの動きは、試しておらず、ヘルプにも書かれていません
  • 予約したお客様が日時を変える手順は、予約スケジュールの一連のヘルプ10ページには見つかりませんでした。別の案内にある可能性はあります
  • 取り消しの締め切りを設定する項目は、見たヘルプには見つかりませんでした
  • 選択肢ごとに受付の上限を付ける機能は、見たヘルプには見つかりませんでした。アドオンは調べていません。回答者へのフォローアップのメールも、ヘルプには通知用のアドオンで送れるとありますが、試していません
  • 枠のシートの式は、Googleスプレッドシートの実物では動かしていません。A列が空の行の動きは、実物とHyperFormulaで違う可能性があります
  • Business Starterでのリマインダーメールなど、比較表に列のないプランの機能の範囲は、ヘルプからは読み取れませんでした

Googleのヘルプには、AIで翻訳した内容を含む場合があると書かれたページがあります。プランと機能は変わることがあるので、作る時点で確かめてください。

自社でやる場合と、任せる場合

自社でやる場合は、この記事の手順で形にできます。続けるのに要るのは、電話の予約をその場でカレンダーに入れる決まりと、回答の通知を見て返事を返す人です。1〜2人の店では、施術やセッションの合間に返すことになるので、返す時間を決めておきます。どの予約を受け、どこで断るかは、任せる場合でも店でしか決められません。

任せる場合、株式会社bundlyzeは、Web・システムのことは何でも対応できます。予約の型の整理から、既製の予約サービスの設定、ホームページへの組み込み、システムの開発まで受け持ちます。公式LINEと予約・顧客管理をつなぐ仕組みも開発しています。相談はシステム開発の案内ページから受け付けています。

出典(一次情報)

確認日はどれも2026年11月2日です。ヘルプは更新されることがあるので、作業の前に最新のものを確かめてください。

比べ方の表、店の形ごとの向き不向き、枠のシートの作り方、移る時期の表は、この記事で決めた進め方で、上の資料が示した手順ではありません。業務の例は説明のためのもので、実際の店の数字や事例ではありません。

よくある質問

Googleカレンダーの予約スケジュールは、個人のGoogleアカウントでも使えますか?

使えます。Googleのヘルプでは、個人のGoogleアカウントとWorkspace Business Starterは、予約ページを1つ作れるとされています。予約ページを複数にする、リマインダーメールを自動で送るといった機能は、対象のGoogle OneやGoogle Workspaceのプランが必要です。Workspace Frontline、Essentials、提供を終えた以前のサブスクリプションでは作れません。

Googleカレンダーの予約スケジュールで、同じ枠に2人の予約は入りますか?

Googleのヘルプには、予約ページの各予約時間を予約できるのは1回のみで、予約が入るとその時間が予約ページから消えると書かれています。一方、2人がほぼ同時に申し込んだときの動きは、ヘルプに書かれておらず、この記事でも試していません。電話や店頭の予約は、カレンダーに「予定あり」の予定として入れないと、Webの枠は空いたままです。

ピラティスのように定員のあるレッスンの予約を、Googleカレンダーで受けられますか?

予約スケジュールでは向きません。各予約時間を予約できるのは1回のみなので、定員5人のレッスンに5人の予約を入れる形にならないからです。定員のあるレッスンは、Googleフォームで希望を受け、スプレッドシートで残りの数を数え、店が確定の連絡を返す形になります。

Googleフォームで、埋まった時間を選べないようにできますか?

確認した公式のヘルプには、選択肢ごとに受付の上限を付ける機能は書かれていません。埋まった時間は、店が手で選択肢から外します。回答数の上限はフォーム全体に付く設定で、ヘルプには、複数のユーザーが同時に回答すると上限に関係なく受け付けられると書かれています。

Googleカレンダーの予約スケジュールで、予約の後に日時を変更できますか?

公式のヘルプで確認できたのは取り消しまでで、お客様が日時を変える手順は見つかりませんでした。確認メールのリンクから取り消し、取り直す形で案内します。取り直す間に別の人がその枠を取ることはあります。Googleフォームは、受けた予約を店が手で書き換えます。

Googleの道具から専用の予約システムへ移すのは、どの時点ですか?

件数より、手で埋めている作業で決めます。トレーナーが2人以上で指名とおまかせの両方がある、定員のレッスンを手で数えている、回数券の消化と予約を別々に書いている、キャンセルの締め切りを仕組みで止めたい、LINEで確認やリマインドを送りたい、のどれかが続くなら移す時期です。

この記事の書き方と確認の方針