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結婚式場サイトのリニューアルで、婚礼ポータルと公式サイトの情報を食い違わせない運用。CMSの権限と承認フローの決め方

結婚式場サイトのリニューアルの前後で、婚礼ポータルと公式サイトの情報が食い違わないようにする運用です。変更を止める期間、CMSの権限の分け方、変更の重さで変える承認フロー、ポータルへの反映の記録までを順に決めます。

この記事の結論:リニューアルの期間に、結婚式場サイトと婚礼ポータルの情報を食い違わせないためには、作業を始める前に「項目ごとの正本」と「変えてよい人・確かめる人・公開する人」を決め、切り替えの前後は変更を止める期間と止めない項目を分けます。新しいサイトのCMSでは、入力と公開の権限を分け、料金・特典の条件・プランの中身のように重い変更だけに承認を入れます。公開したら、婚礼ポータルへの反映を「やること」として担当と期日つきで残し、反映を確かめた日を記録します。リニューアルは作り直しの作業であると同時に、更新の手順を作り直す機会でもあります。

宛先は、式場でサイトの入れ替えを担う担当者と、制作を引き受ける会社です。婚礼ポータルと公式サイトの役割の分け方や、そろえるための台帳の基本は、婚礼ポータルと公式サイトの役割を分ける記事にまとめました。この記事が扱うのは「リニューアルの期間」と「CMS の権限と承認」です。特定の婚礼ポータルや式場の事例ではなく、製品の名前も出てきません。

リニューアルで情報が食い違うのは、切り替えの前後に「どちらが正しいか」が決まっていないから

リニューアルの期間は、旧サイト・作っている途中の新サイト・婚礼ポータルの3か所に、同じ情報が並行して存在します。どこを直したら正しいことになるのかを決めないまま進めると、切り替えの日に古い情報が戻ります。

時期 起きやすいこと 原因
原稿を集める時期 新サイトの原稿が、旧サイトのさらに古い版から写される 最新の情報がどこにあるか決まっていない
新サイトを作っている時期 婚礼ポータルで特典を変えたが、新サイトの原稿は古いまま 変更を新サイトへ伝える担当がいない
切り替えの当日 旧サイトで直したフェアの中止が、新サイトに入っていない 切り替え直前の変更を突き合わせていない
切り替えの後 婚礼ポータルの掲載に、旧サイトの URL が残る リンク先の書き換えを誰も持っていない

どの行も、作る技術ではなく、手順の決め忘れから起きています。だから、デザインや CMS の作りより先に、次の章の表を作ります。

リニューアルの最初に、項目ごとの正本と担当を決める

作業を始める前に、ずれると困る項目ごとに「正本はどこか」「誰が変えてよいか」「誰が確かめるか」「婚礼ポータルへ誰が写すか」を一枚の表にします。リニューアルの後は、新サイトの CMS を正本にするのが基本です。

項目 正本 変えてよい人 確かめる人 婚礼ポータルへ写す人
会場の正式名称・住所・電話 新サイトの CMS 広報 支配人 広報
プランの中身と料金の条件 新サイトの CMS 営業の責任者 支配人 営業の担当
フェアの特典の条件 新サイトの CMS 広報 営業の責任者 広報
フェアの日程と中止 予約の仕組み 予約の窓口 入力した人自身 予約の窓口
写真 新サイトの CMS 広報 広報の責任者 広報

表の人の欄は、実在の役職や名前に置き換えて埋めてください。「確かめる人」が「変えてよい人」と同じになる行は、急ぐ変更か、誤りがあってもすぐ直せる項目に限ります。

切り替えの前後は、変更を止める期間と、止めない項目を分ける

新サイトの原稿を固めてから公開するまでの間は、原則として変更を止めます。ただし、フェアの日程や中止のように、止めると予約に響く項目は止めず、変更の記録を残して最後に突き合わせます。

  1. 変更を止める期間を決めて、関係者に日付で伝える。 止める項目と、止めない項目の一覧も一緒に渡す
  2. 止めない項目は、旧サイトと新サイトの両方に入れる担当を決める。 片方にしか入れない変更を作らない
  3. 止めている期間の変更は、すべて変更の記録に書く。 いつ・誰が・どの項目を・何から何へ変えたかを残す
  4. 切り替えの前日に、変更の記録と新サイトを突き合わせる。 記録の行ごとに、新サイトに入っているかを確かめる
  5. 切り替えの当日は、フェアの日程と予約フォームを最初に確かめる。 予約に直結する項目から見る

止めている期間に婚礼ポータルの掲載を変えた場合も、同じ変更の記録に書きます。婚礼ポータル側の変更が新サイトに届かないことが、切り替えの後に食い違いが見つかる典型の形だからです。

CMSの権限は、入力する人・確かめる人・公開する人の3つに分ける

新しいサイトの CMS では、入力する人と公開する人を分けます。1人の操作で公開まで進む作りにすると、確かめる手順を飛ばしても気づけません。

WordPress を例にとると、初めから用意されている役割で、この分け方に近い形を作れます。役割の説明をWordPress.org で読むと、寄稿者ができるのは自分の下書きを書くところまでで、公開の操作はできません。投稿者になると自分の投稿を公開でき、編集者は他人の投稿まで公開と管理ができます。権限の一覧を見ると、寄稿者にはファイルのアップロードの権限もありません。

役目 当てはまる人(例) WordPress の役割で近いもの 気をつけること
入力する人 プランナー、予約の窓口 寄稿者 写真を入れる担当なら、アップロードの権限が要る
確かめて公開する人 広報の責任者、支配人 編集者 自分が入力したものを自分で公開しない決まりを置く
サイトの設定を変える人 制作会社、社内の Web 担当 管理者 人数を絞り、使わなくなったアカウントはすぐ止める

投稿者の役割には注意が要ります。自分の投稿を公開できるうえ、公開済みの投稿も編集できるので、公開後の書き換えに確認が入りません。料金や特典を扱う人を投稿者にすると、承認の手順を作っても素通りできてしまいます。

フェアやプランを独自の投稿の種類(カスタム投稿タイプ)で作っている場合は、その種類にも同じ権限が効いているか、役割ごとのテスト用アカウントでログインして試します。ほかの CMS でも、考え方は同じです。入力・確認・公開・設定の4つの操作が、誰にできるかを表にしてから権限を割り当てます。

承認フローは、変更の重さで段階を変える

承認は、すべての変更に入れるとかえって守られなくなります。お客様の判断や見積もりに関わる重い変更だけに承認を入れ、軽い変更は入力した人の確認で出せるようにします。

重さ 変更の例 公開までの流れ 婚礼ポータルへの反映
重い 料金の条件、特典の条件と期間、プランに含まれる品目 入力 → 確かめる人の承認 → 公開 公開と同じ日に反映し、反映を確かめる
中くらい 会場の説明、料理の紹介、アクセスの案内 入力 → 確かめる人の承認 → 公開 次の定期の見直しでまとめて反映
軽い 誤字、写真の差し替え、レポートの追加 入力した人が見直して公開 掲載している場合だけ反映
急ぐ フェアの中止、満席、臨時の休館 先に止めて公開し、あとで確かめる人が見る すぐに反映する

「急ぐ」の行は、承認より止めることを先にします。フェアの中止を承認待ちにすると、その間に予約が入ります。止めたことは必ず変更の記録に残し、確かめる人があとから中身を見ます。

承認のときに見るのは、変更の前と後の違いです。WordPress には、保存した版の記録(リビジョン)があり、2つの版を選んで違いを比べたり、前の版に戻したりできます。承認する人は、新しい文面だけを読むのではなく、前の版との差を見て判断します。

公開したら、婚礼ポータルへの反映を「やること」として残す

公式サイトで重い変更を公開したら、婚礼ポータルへの反映を、担当と期日のついた「やること」として残します。公開した人の記憶に頼ると、掲載先が増えるほど写し漏れが出ます。

記録する欄 入れる内容
公式サイトで変えた項目 プランの名前と、変えた中身
公開した日時 CMS で公開した日時
反映先 婚礼ポータルの掲載ページ、地図の店舗情報など
担当 反映先ごとの担当者
反映した日 入力した日。審査がある掲載先は、審査を出した日も
確かめた日 掲載先で、実際に変わったのを見た日

婚礼ポータルの中には、掲載内容の変更に審査や入稿の締め切りがあるものもあります。その場合は、公式サイトの公開の日を、婚礼ポータルの反映の日に合わせて予約の公開にする方法もあります。どちらを先にするかは、特典や料金の条件がずれる期間をどれだけ短くできるかで決めます。

旧サイトのURLと、婚礼ポータルからのリンク先を対応表にする

リニューアルで URL が変わる場合は、旧サイトのすべての URL と新しい URL の対応表を作り、婚礼ポータルの掲載に入れている公式サイトの URL も同じ表に載せます。外から張られているリンクのうち、式場が自分で直せるのは婚礼ポータルの掲載と SNS のプロフィールくらいなので、そこは漏らさず書き換えます。

URL が変わるサイト移転について、Google 検索セントラルの手引きは、旧 URL と新 URL の対応を作ること、サーバー側の恒久的な転送(301 など)を使うこと、転送は可能な限り長く、目安として1年以上残すことを求めています。サイトの中のリンクとサイトマップも、新しい URL に書き換えます。

  1. 旧サイトの URL を一覧にする。 サイトマップ、アクセスの記録、検索の管理画面から集める
  2. 新しい URL を1つずつ当てる。 終わったフェアや古いプランは、内容の近いページへ当て、トップへまとめて転送しない
  3. 婚礼ポータルの掲載にある公式サイトの URL を、表に加える
  4. 切り替えの日に転送を有効にし、表の上から順に開いて確かめる
  5. 婚礼ポータルの掲載の URL を書き換え、変わったのを見届けて日付を入れる

切り替えの後に確かめること

切り替えが済んだら、しばらくの間は、婚礼ポータルと公式サイトを並べて見比べます。

確かめること 見る場所
重い変更の項目が、公式サイトと婚礼ポータルで同じ言葉か 両方の掲載ページを並べて
婚礼ポータルのリンクが、新しい URL に向いているか 婚礼ポータルの掲載ページから実際に押して
旧 URL が、正しい新しいページへ転送されるか 対応表の上から順に
フェアの予約が、スマホで最後まで送れて、確認メールが届くか 実機のスマホと、式場の受信箱
権限の割り当てが、表のとおりになっているか CMS のアカウントの一覧
変更の記録の「確かめた日」が空の行がないか 変更の記録

株式会社bundlyzeでは外部のWeb責任者として戦略を立てるところから実行と分析までを担うWEB戦略代行を行っており、サイトを作り直したあとに続く更新の手順の取り決めまで、ひと続きで引き受けられます。サイトの作り直しについては、ホームページ制作の案内ページから相談を受け付けています。

出典

本文の WordPress と Google の説明は、2026年10月3日に次の原文を読んで確かめたものです。

よくある質問

リニューアルの作業中も、婚礼ポータルの掲載は更新してよいですか?

更新してかまいませんが、その変更を新しいサイトにも入れる担当を決めておきます。作業中は旧サイト・新サイト・婚礼ポータルの3か所に同じ情報があり、どれか1つだけ直すと切り替えの日に古い情報が戻ってきます。フェアの日程や中止のように止められない変更は、変更の記録に残して、切り替えの前日にまとめて突き合わせます。

CMSの承認フローは、すべての変更に入れたほうが安全ですか?

すべてに入れると、誤字の修正やフェアの満席のような急ぐ変更が止まり、承認を飛ばす人が出てきます。料金・特典の条件・プランの中身のように、お客様の判断に関わる変更だけを承認の対象にし、写真の差し替えや誤字は入力した人の確認で出せるようにするほうが、手順が守られます。

WordPressの標準の役割だけで、承認フローを作れますか?

簡単な形なら作れます。標準の役割をWordPress.org の説明どおりに使い、入力する人を寄稿者(公開の操作ができない)、確かめて公開する人を編集者(他人の投稿も公開できる)にすれば、入力と公開を分けられます。ただし、フェアやプランを独自の投稿の種類で作っている場合は、その種類にも同じ権限が効くかを確かめる必要があります。