この記事の結論:PHPの開発環境を無料でパソコンに作るなら、Webサーバー(Apache)・データベース(MySQL互換のMariaDB)・PHPをまとめて入れられるXAMPPが手軽です。XAMPPを入れてApacheを起動し、htdocsフォルダーに作ったプロジェクトをVSCodeで開いて編集すれば、ブラウザで http://localhost/プロジェクト名/ を開いて動きを確かめられます。
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この記事では、XAMPP(ザンプ)のインストールから、VSCodeの準備、htdocsでのプロジェクト作成、ブラウザでの表示確認、MySQL(MariaDB)の使い始めまでを、画面つきで順に紹介します。画面はmacOS版ですが、WindowsやLinuxでも流れは同じです。
①XAMPPとは
XAMPPは、PHPの開発に必要なWebサーバー(Apache)・データベース(MariaDB)・PHP・Perlを、1回のインストールでまとめて自分のパソコンに入れられる無料のパッケージです。名前は、それぞれの頭文字(X=クロスプラットフォーム、A=Apache、M=MariaDB、P=PHP、P=Perl)から来ています。
主なメリットは次の2つです。
- 初心者でも、PHPを動かす環境をまとめて作れる
- Windows・macOS・Linuxのどれでも、同じように使える
クロスプラットフォームに対応
XAMPPの「X」とは、「クロスプラットフォーム」のことを意味し、
・Windows
・Mac
・Linux
など、多くのOSに対応し、同じように環境構築を行うことができます。OSごとに配布されている版が違うので、次の「XAMPPに入っているPHPのバージョン」で確かめてください。
Apache
XAMPPの「A」とは、最も一般的で広く使われているオープンソースのWebサーバーソフトウェアである「Apache」のことを意味しています。
Apache HTTP Server(通常は単にApacheと呼ばれます)は、1995年にリリースされ、その後も世界中の多くのウェブサイトで使用されています。
Apacheは、セキュリティ機能、ドキュメントとコミュニティサポートが豊富といったメリットあり、信頼性や柔軟性の高いことが主な特徴です。
Maria DB(MySQL)
XAMPPの「M」とは、人気なデータベースシステムの「Maria DB」を意味しています。
MariaDBは、MySQLの互換性を持つオープンソースのリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)です。MySQLの元々の開発者であるMichael “Monty” Widenius(マイケル・モンティ・ウィデニウス)によって開発され、MySQLのコードベースから派生しています。
XAMPPの管理画面では「MySQL」と表示されますが、中身はMySQLと互換性のあるMariaDBです。MySQL向けのSQLやPHPのコードは、基本的にそのまま使えます。使い始め方は、後半の「⑥XAMPPでMySQL(MariaDB)を使う方法」で紹介します。
PHP
XAMPPの「P」とは、アプリ開発に使用される「PHP」と「Perl」を意味しています。
PHP(PHP: Hypertext Preprocessor)は、主にウェブ開発に使用されるスクリプト言語であり、HTMLに埋め込むことで、動的サイトの開発に役立ちます。PHPは、1994年にラスムス・レルドルフによって開発され、その後急速に広まり、現在も広く使用されている言語です。
Perl(Practical Extraction and Reporting Language)は、テキスト処理やシステム管理などの用途に適したスクリプト言語です。ラリー・ウォールによって開発され、初期のUNIX環境で広く使用されました。Perlは、強力な文字列操作機能や正規表現、データ処理の機能を備えており、ウェブ開発やシステム管理、テキスト処理などの多岐にわたる用途で利用されます。
XAMPPに入っているPHPのバージョン
XAMPPは、入っているPHPのバージョンごとに配布されていて、2026年10月3日時点で最も新しいのはWindows版・Linux版が8.2.12、macOS版が8.2.4です(Apache Friendsのダウンロードページ、2026年10月3日確認)。
| OS |
選べる版(=PHPのバージョン) |
| Windows |
8.0.30 / 8.1.25 / 8.2.12 |
| Linux |
8.0.30 / 8.1.25 / 8.2.12 |
| macOS |
8.0.28 / 8.1.17 / 8.2.4 |
Windows版の8.2.12には、Apache 2.4.58・MariaDB 10.4.32・PHP 8.2.12・phpMyAdmin 5.2.1が入っています(同ページ、2026年10月3日確認)。
選ぶときの注意は2つです。
- PHP 8.2のセキュリティサポートは2026年12月31日で終わります(PHP公式:Supported Versions、2026年10月3日確認)。学習やローカルでの動作確認には使えますが、本番のサーバーではもっと新しいPHPを使ってください。
- Apple シリコン(M1など)のMacでは、通常のインストーラー(Native installer)を選びます。 仮想マシン版(XAMPP-VM)はIntelのMacにしか対応していません(同ページ、2026年10月3日確認)。
②XAMPPのインストール
XAMPPは、公式サイトからOSに合ったインストーラーをダウンロードし、画面の案内どおり「Next」を押していけば入れられます。
下記のリンクからXAMPPの公式ページにいってください!
XAMPP Install
OSを選択してインストール
ここで使用されているOSを選択して、下記からダウンロードしましょう

↓
クリックして、開きます

下記のエラーが表示された方は、「Eject Disk Image」を選択して、設定を開いてください!

「Open Anyway」を選択して、再度ダウンロードしたファイルを開いてみましょう!

Passwordを入力して、Unlockすれば、開くと思います!

↓
「Next」を選択

↓
「Next」を選択

↓
「Next」を選択

↓
「Next」を選択

これでXAMPPのインストールは、完了です!
③VSCodeのインストール(XAMPPとVSCodeの役割分担)
XAMPPとVSCodeは役割が違い、XAMPPは「PHPを動かすサーバー」、VSCodeは「コードを書くエディター」です。htdocsの中のフォルダーをVSCodeで開いて編集し、ブラウザで確かめる、という組み合わせで使います。
VSCode(Visual Studio Code)は、Microsoftが開発した無料のコードエディターです。軽くて拡張機能が多く、PHP以外の言語にも対応しています。Windows・macOS・Linuxで使えます。
VSCodeのURL
実際にVSCodeをインストールして、環境を構築しましょう!
下記のリンクからVSCodeの公式ページにいってください!
VSCode Install
インストールが完了したら、アプリケーションを起動して、この画面が表示されたらインストール完了です!

④htdocsでプロジェクトを作成
htdocsは、XAMPPのApacheがブラウザに表示するファイルを置くフォルダーで、ここに作ったフォルダーが http://localhost/フォルダー名/ で開けるようになります。htdocsはXAMPPをインストールしたフォルダーの中にあります。
XAMPPの保管場所を開く
②でインストールしたXAMPPアプリケーションを起動し、「Open Application Folder」をクリックします。
(WindowsとLinuxは、表示形式が異なるので、似たような部分を探してみてください)

htdocsフォルダーを開く
XAMPPの保管場所を開いたら、htdocsフォルダーを選択して、オープンします。

↓
ここで実際にファイルを追加して、アプリ開発を行えます!
(個人で追加したフォルダがありますが、それは無視してください)

新規プロジェクトファイルの作成
上記のhtdocs内に、アプリ開発用の新規ファイルを追加しましょう!
私は「SampleApp」として、追加します。

VSCodeでXAMPPのPHPを使う設定
VSCodeはPHPの色分けや入力補完に最初から対応していますが、文法の誤りを表示する機能を使うには、PHP本体の場所を設定します。XAMPPを入れた場合は、XAMPPに入っているPHPを指定すれば大丈夫です。
VSCodeの設定(settings.json)に、次のように書きます。パスは、XAMPPを標準の場所に入れた場合の例です。
// Windows の例
"php.validate.executablePath": "C:/xampp/php/php.exe"
// macOS の例
"php.validate.executablePath": "/Applications/XAMPP/xamppfiles/bin/php"
この設定項目と、PHPの文法チェック(php -l)を使う仕組みは、VSCode公式:PHP in Visual Studio Codeで説明されています(2026年10月3日確認)。
⑤ローカルサーバーを開いてみる
XAMPPでApacheを起動し、htdocsのフォルダーにindex.phpを置けば、ブラウザで http://localhost/フォルダー名/ を開いてPHPの結果を確かめられます。このローカルサーバーは自分のパソコンの中だけで動くので、インターネットに公開されることはありません。
プロジェクトをVSCodeで開く
④でhtdocsに作成した新規プロジェクトファイルを、VSCodeで実際に開いてみましょう!
htdocsのプロジェクトファイルを、VSCodeへドラッグ&ドロップをすることで、簡単に開けます!
(VSCodeの[ File -> Open Folder] から開いても問題ありません)

↓
作成したSampleAppが、VSCodeに追加されました

Apacheサーバーを起動
②でインストールしたXAMPPのmanager-osx.appを起動し、「Apache Web Server」をStartします
(インストール直後であれば、開いていると思います)

起動していない方は、こちらから開いてください

PHPファイルを追加して、ブラウザを開く
VSCode上で、プロジェクトファイルの中に、「index.php」のファイルを追加しましょう

コードは、なんでも大丈夫ですが、簡単なサンプルとして、貼り付けておきますね!
<h1>SampleApp</h1>
<h2>Sample</h2>
<h3>App</h3>
index.phpファイルを追加できたら、ブラウザを開いてサーバーのセットアップは完了です!
http://localhost/SampleApp/
(ポート80はURLで省略できます。WindowsやLinuxではフォルダー名の大文字・小文字を区別するので、作ったフォルダー名のとおりに入力してください)

上記URLで開かない方は、Apache Web Server -> Configure のPort番号を確認し、置き換えてから、URLに貼り付けてください!(筆者の環境では、下の画面のとおり80番でした)

⑥XAMPPでMySQL(MariaDB)を使う方法
XAMPPでMySQLを使うには、管理画面で「MySQL Database」(Windows版はコントロールパネルの「MySQL」)を起動し、ブラウザで http://localhost/phpmyadmin/ を開きます。phpMyAdminの画面から、データベースやテーブルを作れます。
- XAMPPの管理画面(macOSは「Manage Servers」)で「MySQL Database」を選び、「Start」を押す
- ブラウザで
http://localhost/phpmyadmin/ を開く
- 「データベース」タブで、名前(例:
sample)を入れて作成する
PHPからつなぐときは、PDOを使います。XAMPPの初期設定では、ユーザー名は root、パスワードは空です(そのまま公開するサーバーでは使わないでください)。
<?php
$pdo = new PDO('mysql:host=localhost;dbname=sample;charset=utf8mb4', 'root', '');
echo '接続できました';
このファイルをhtdocsのプロジェクトに置いてブラウザで開き、「接続できました」と出れば準備完了です。
環境ができたら、配列や繰り返し処理など基本の書き方をPHPの配列ループ|foreach・for・whileの書き方と使い分けで試してみてください。
XAMPP以外のPHP開発環境の作り方
PHPの開発環境の作り方は、XAMPPのほかに「PHPだけを入れて、PHPに付いている簡易サーバーを使う」「Dockerを使う」方法があります。はじめての人がMySQLまで一度に用意するなら、XAMPPがいちばん手軽です。
| 作り方 |
向いている人 |
一言 |
| XAMPP |
はじめてPHPとMySQLを触る人 |
Apache・MariaDB・PHPがまとめて入る |
| PHP単体+簡易サーバー |
PHPだけ試したい人 |
php -S localhost:8000 でフォルダーをすぐ表示できる(PHP 5.4.0から) |
| Docker |
本番と同じ版をそろえたい人 |
版を自由に選べるが、Dockerの知識が要る |
PHPの簡易サーバーは開発用で、公開するネットワークでは使ってはいけないとPHPマニュアル:ビルトインウェブサーバーに書かれています(2026年10月3日確認)。
まとめ
XAMPPを入れれば、Apache・MariaDB(MySQL互換)・PHPがそろい、htdocsに置いたファイルを http://localhost/ で確かめながらPHPを学べます。
この記事では、XAMPPのインストール、VSCodeの準備、htdocsでのプロジェクト作成、ブラウザでの表示確認、MySQL(MariaDB)の使い始めを紹介しました。
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出典
下の4つは、どれも 2026-10-03 に内容を確認しました。