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AI検索(ChatGPT・Perplexity・AI Overviews)からの訪問を、GA4で正しく数える実装。参照元の判定、カスタムチャネルグループ、UTMが付かない訪問の扱い

ChatGPT・Perplexity・AI Overviewsなど、AI検索からの訪問をGA4で取りこぼさず数える実装です。参照元の洗い出し、正規表現の書き方と試し方、カスタムチャネルグループの順番、UTMが付かない訪問の扱いまで。

この記事の結論:AI検索からの訪問をGA4で正しく数えるには、届き方を「参照元が残る」「URLに utm_source が付く」「何も残らない」「GoogleのAI」の4つに分け、それぞれ別の方法で扱います。実装は、①今届いている参照元とメディアの組を洗い出す、②その値だけに当たる正規表現を書いて探索で試す、③カスタムチャネルグループに「AI検索」のチャネルを作り、Referral や Organic Search より上に置く、④キーイベントと掛け合わせる、の4段です。何も残らずに「(direct)」に入った訪問は無理に分類せず、着地したページやフォームの回答から別の数字として推定します。AI OverviewsとAIモード(Google)はGA4では分けられないため、Search Consoleの側で確かめます。

この記事は、会社やお店のサイトでGA4を設定している担当者と、計測を組む開発者に向けた設定の手順です。どの画面で何を見るかという考え方ではなく、条件の書き方と並べ方まで踏み込みます。根拠はアナリティクスのヘルプと検索セントラルで、いずれの記載も、2026年10月2日に読んで確かめました。画面の名前は日本語の表示に合わせています。

AI検索からの訪問は、届き方で4つに分けて扱う

AIの回答からサイトに来た訪問は、GA4への届き方が一様ではありません。届き方によって、GA4に残る情報と、取れる手が変わります。

届き方 GA4に残るもの 扱い方
参照元が残る セッションの参照元にAIのドメイン(例:perplexity.ai)、メディアは referral 正規表現で判定してチャネルに入れる
URLに utm_source が付く セッションの参照元に付いた値(例:chatgpt.com)。メディアが付いていなければ「(not set)」 参照元で判定する。メディアでは判定しない
何も残らない 参照元「(direct)」、メディア「(none)」 分類せず、別の数字で推定する
AI OverviewsとAIモード(Google) 通常のGoogle検索と同じ google / organic GA4では分けず、Search Console側で確かめる

2つ目の届き方で注意が要るのは、メディアです。アナリティクスのヘルプでは、UTMパラメータを1つ付けるなら関連するものをすべて付けるよう強く勧めており、付いていないパラメータはレポートで「(not set)」になると説明しています。AIのサービスが utm_source だけを付けてきた訪問は、メディアが「(not set)」になり、メディアを条件にしたチャネルでは拾えないことがあります。判定は参照元で行うのが確実です。

GA4の既定の「AI Assistant」チャネルが拾う範囲と、拾わない範囲

GA4が最初から用意しているチャネルの一つに、AI Assistant(日本語のヘルプでは「AI アシスタント」)があります。条件は「メディアが ai-assistant と完全に一致する」ことで、参照元がGoogleの持つAIアシスタントの一覧に当てはまると、メディアが ai-assistant に置き換えられる仕組みです。

項目 既定の AI Assistant チャネル
判定の材料 参照元(リファラー)が、Googleの持つAIアシスタントの一覧に当てはまるか
対象の例(ヘルプの記載) ChatGPT、Gemini、Deepseek、Copilot、Grok など
対象外 AI OverviewsとAIモード(Google)
条件の編集 できない。大文字と小文字は区別しない

既定のチャネルは設定いらずで使える一方、一覧にどのAIが入っているかを自社で決められず、条件も変えられません。手順1で洗い出した参照元のうち、AIなのに AI Assistant に入っていないものがあれば、次の手順で自社の条件を作ります。

手順1:今届いている参照元とメディアの組を洗い出す

最初に、自社のGA4に実際に届いている値を確かめます。AIの名前の付いた値がどのチャネルに入っているかを見ないまま正規表現を書くと、取りこぼしと誤判定の両方が起きます。

  1. 「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」を開き、表の左の項目を「セッションの参照元 / メディア」に切り替える
  2. 期間を直近の3か月ほどにし、表の上の検索で gpt、perplexity、gemini、copilot、claude などの語を順に入れる
  3. 見つかった組ごとに、既定のチャネル(セッションのデフォルト チャネル グループ)が何になっているかを書き留める

書き留めるときは、次のような表にしておくと、手順2の正規表現にそのまま使えます。値はあくまで見つかった場合の書き方の例で、どの値が届くかはサイトによって違います。

参照元 / メディア(例) 既定のチャネル(例) AIとして数えるか
chatgpt.com / (not set) Unassigned など 数える
chatgpt.com / referral AI Assistant 数える
perplexity.ai / referral AI Assistant または Referral 数える
claude.ai / referral AI Assistant または Referral 数える
mail.google.com / referral Referral 数えない(AIではない)

最後の行のように、Googleのドメインでも AI ではないものがあります。「google を含む」のような広い条件にすると、Gmail から来た訪問まで AI に入ってしまいます。

手順2:参照元を判定する正規表現を書き、探索で試す

正規表現は、手順1で見つかった値だけに当たるよう、ドメインを並べて書きます。GA4の正規表現は、何も付けなければ値全体との完全一致になり、大文字と小文字を区別します(アナリティクス ヘルプ「正規表現(regex)について」)。

(.*\.)?(chatgpt\.com|openai\.com|perplexity\.ai|gemini\.google\.com|copilot\.microsoft\.com|claude\.ai)

書き方の要点は3つです。

  1. 全体が一致する前提で書く:完全一致なので、先頭の (.*\.)? で「www.」のような前の部分があってもなくても当たるようにしている。末尾には何も付けないので、chatgpt.com.example.jp のような値には当たらない
  2. 点は \. と書く:. のままだと「任意の1文字」になり、意図しない値に当たる
  3. 語の一部ではなくドメインで書く:gpt や ai のような短い語だけで書くと、AIではない参照元にも当たる

アナリティクス ヘルプのカスタムチャネルグループの説明には、AIアシスタント用の正規表現の例も載っています。その例は gpt や gemini のような語を含む値に広く当てる形なので、取りこぼしは少ない反面、AIではない参照元が混じることがあります。自社で使うときは、手順1の表で混じるものがないかを確かめてから選びます。

書いた正規表現は、保存する前に「探索」で試します。自由形式の探索で、行に「セッションの参照元」、値に「セッション」を置き、フィルタで「セッションの参照元」が「正規表現に一致」を選んで正規表現を貼ります。出てきた値の一覧に、AIではないものが入っていないか、手順1で見つけたAIの値が漏れていないかを見比べます。

手順3:カスタムチャネルグループに「AI検索」チャネルを作り、順番を決める

正規表現が決まったら、カスタムチャネルグループに「AI検索」のチャネルを作ります。GA4は、チャネルを上から順に当てはめ、最初に条件が合ったチャネルに訪問を入れるので、作ったチャネルをどの位置に置くかが結果を左右します。

  1. 「管理」→「データの表示」→「チャネル グループ」を開く(プロパティの編集者の権限が要る)
  2. 新しいチャネルグループを作る(既定のグループの写しから始まる)。名前は「AI検索を分けたグループ」など、用途が分かるものにする
  3. 新しいチャネルを追加し、名前を「AI検索」にする
  4. 条件を「参照元」が「正規表現に一致」として手順2の正規表現を入れ、もう1つの条件として「メディア」が「ai-assistant と完全に一致」を「または」でつなぐ
  5. チャネルの並びを入れ替え、「AI検索」を下の表の位置に置いて保存する
並びの位置 置き方の理由
有料のチャネル(Paid Search など)より下 AIのサービスに広告を出し、utm_medium を付けて計測している場合、その訪問は広告として数えたい
Organic Search より上 検索サイトの一覧に入っている参照元があっても、AI検索として先に拾うため
Referral より上 参照元の referral として残る AI の訪問を、Referral に入る前に拾うため
既定の AI Assistant の代わり 写しに残る AI Assistant は「AI検索」の下に置くか、条件が重なるので外す

カスタムチャネルグループは、標準のプロパティで2つまで(既定のグループとは別に)、1つのグループに50チャネルまで作れます。作ったグループはレポートにさかのぼって適用でき、トラフィック獲得の表の左の項目で選べば、過去の期間も新しい分け方で見られます。プロパティのメインのチャネルグループに切り替えることもできますが、その場合は切り替えた時点からのデータに新しい条件が使われるので、過去との比較が要るうちは切り替えないでおくほうが扱いやすいです。

手順4:問い合わせや予約のキーイベントと掛け合わせる

チャネルを作ったら、問い合わせや予約の完了をキーイベントにしている前提で、AI検索からの訪問がどれだけ成果につながったかを見ます。トラフィック獲得の表で、左の項目を作ったチャネルグループに切り替え、キーイベントの列を目的のイベントに絞ります。

このとき、見る範囲を「セッション」と「最初のユーザー」で分けておくと、AI検索の役割が見えやすくなります。

見る範囲 分かること
セッションのチャネル その訪問がAI検索から来たときに、そのまま問い合わせたか
最初のユーザーのチャネル 最初にAI検索で知った人が、後で別の経路から戻って問い合わせたか

AIの回答で会社の名前を知り、その日は帰って、後日に会社名で検索して戻ってくる人は、セッションの見方では Organic Search の成果になります。最初のユーザーの見方もあわせて記録しておくと、AI検索の効き方を小さく見積もりすぎずに済みます。

UTMが付かない訪問は、無理に分類せず別の数字で推定する

参照元が残らずに「(direct)」に入った訪問は、チャネルグループの条件では分けられません。GA4に、その訪問がAIから来たことを示す情報が残っていないからです。ここは分類しようとせず、別の数字で幅を見ます。

推定の材料 見方
着地したページ (direct) なのに、トップではなく深い記事やサービスのページに着地している訪問の数の推移を見る
ページの参照 URL 探索で「Page referrer」(page_referrer のパラメータ)を見ると、参照元より細かいURLが残っていることがある。ただし (direct) の訪問には残らない
フォームの回答 問い合わせのフォームに「何で知りましたか」の選択肢を置き、AIの回答を選んだ件数を数える
自社で配るURL メール、QRコード、名刺などから入るURLに自社でUTMを付け、(direct) に入る理由を一つずつ減らす

最後の材料は地味ですが効きます。自社で配るURLを全部UTMで区別しておくと、(direct) に残るのは「ブックマーク」「URLの直接入力」「参照元が届かない経路」に絞られ、そのうえで深いページへの (direct) が増えていれば、AIからの訪問が混じっている可能性を考えられます。推定の数字は、AI検索のチャネルの数字とは足さず、別の列に記録します。

AI OverviewsとAIモードからの訪問は、GA4ではなくSearch Consoleの側で確かめる

AIモードと AI Overviews から来た訪問は、GA4では通常のGoogle検索と同じく google / organic として記録され、分けられません。既定の AI Assistant チャネルも、この2つを対象から外しています。

検索セントラルの「AI 機能とウェブサイト」によると、AI機能から来たトラフィックは、Search Console にある検索パフォーマンスのレポートに、検索タイプ「ウェブ」の一部として入ります。この2つについては、表示回数とクリックを Search Console 側で追い、GA4では Organic Search の中の成果として扱います。

毎月、新しいAIの参照元が出ていないかを確かめて正規表現を直す

AIのサービスは増えたり名前を変えたりするので、チャネルの条件は一度作って終わりにはできません。毎月1回、次の3つを確かめ、必要なら正規表現を直します。

  1. 作ったチャネルグループで「Unassigned」と「Referral」に入った参照元を見て、新しいAIのドメインが出ていないか
  2. 「AI検索」に入った参照元の一覧に、AIではないものが混じっていないか
  3. 正規表現を直したら、手順2と同じく探索で試してから保存し、直した日と理由を記録に残す

正規表現を直した日を残しておくと、ある月から数字が増えたときに、訪問が増えたのか、数え方が変わったのかを見分けられます。

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出典(アナリティクスのヘルプ・検索セントラル/2026年10月2日に確認)

よくある質問

GA4の既定の「AI Assistant」チャネルがあれば、カスタムチャネルグループは要りませんか?

既定のチャネルだけで足りることもあります。ただ、既定のチャネルの条件は編集できず、どのAIが対象に入っているかを自社で決められません。参照元にAIの名前が入っているのに、メディアが「(not set)」のまま別のチャネルに入っている訪問が見つかったら、自社で条件を決めたカスタムチャネルグループを作る理由になります。

カスタムチャネルグループを作ると、過去のデータにも反映されますか?

アナリティクスのヘルプでは、カスタムチャネルグループはレポートにさかのぼって適用できると説明されています。一方で、カスタムチャネルグループをプロパティのメインのチャネルグループに切り替えた場合は、その時点からのデータに新しい条件が使われます。過去と比べたいときは、メインに切り替えずに、レポートのディメンションとして選んで見るのが確実です。

AI Overviews(Google検索の上に出るAIの要約)から来た訪問だけを、GA4で分けて数えられますか?

GA4だけでは分けられません。既定のAI Assistantチャネルも、AI OverviewsとAIモードは対象外です。Google の検索セントラルの資料には、AI機能からのトラフィックはSearch Consoleにある検索パフォーマンスのレポート(検索タイプ「ウェブ」)に入ると書かれています。この2つは、Search Console側の表示回数・クリックとあわせて判断します。